2019年10月26日(土)

斎藤真理子「韓国現代文学入門~その2 IMF経済危機と韓国文学」

logo_bb100
新しい韓国文学がこんなにも面白く、またパワフルなのはなぜなのか。
ブームの牽引者でもある斎藤真理子さんが、日本との関わりとともに読み解き、その魅力を語る人気講座の第二弾!

韓国の歴史において、1997年のIMF経済危機というのは非常に大きな出来事です。
国家の財政が破綻してしまうかもしれない……、もしかしたら今の日本の状況はそれに近いのかもしれません。
晶文社から刊行されている「韓国文学のオクリモノ」シリーズ6冊のうち、4冊までがこのIMF経済危機に大なり小なり関係があります。

今回は、その4冊、パク・ミンギュ『三美スーパースターズ最後のファンクラブ』(斎藤真理子訳)、ファン・ジョンウン『誰でもない』(斎藤真理子訳)、キム・エラン『走れ、オヤジ殿』(古川綾子訳)、キム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(すんみ訳)を取り上げます。

ファン・ジョンウンさんは『誰でもない』の日本の読者へのメッセージで、「韓国は比較的早く金融危機から抜け出しましたが、その後ずっと後遺症をわずらっています。過去20年間の日常と非日常のいたるところで人々は、自らが『何でもない人』とされる瞬間を味わい、他人が『何でもない人』として扱われる瞬間を見てきました」と書いています。

人々の働き方と生き方が変わってしまう様子を、その後の世界を生きる姿を、作家はどう描いてきたか。
四人四様の作品世界に迫ります。

最初の1冊だけ男性作家で、あとは女性作家によるもの。
上から順番に直接にテーマに強く関わります。
受講される方は、これらのうちどれか1冊読んできていただければ、楽しめます。
もちろん読んでなくても、必ず面白いお話になります!

【出演者プロフィール】
斎藤真理子(さいとう・まりこ)
1980年に大学のサークルで朝鮮語の勉強を始め、91~92年にちょこっとソウルに語学留学。
韓流ブームには完全に乗り遅れてました。
ながーいブランクのあと、『カステラ』(パク・ミンギュ著、ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)で第1回日本翻訳大賞。
訳書『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ、河出書房新社)『誰でもない』(ファン・ジョンウン、晶文社)『フィフティ・ピープル』(チョン・セラン、亜紀書房)、『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ、筑摩書房)など。
最新刊は『回復する人間』(ハン・ガン、白水社)。韓国を楽しみ・味わい・語らう雑誌『中くらいの友だち』(韓くに手帖舎・皓星社)創刊メンバー。

【重要なお知らせ】
10月1日からの消費税率の引き上げに伴い、チケット価格を変更いたします。

9月30日までにチケット購入の場合…
前売1500円+ドリンク500円(共に税込)=2000円
当日2000円+ドリンク500円(共に税込)=2500円

10月1日以降にチケット購入の場合…
前売1500円+ドリンク500円(共に税別)=2200円
当日2000円+ドリンク500円(共に税別)=2750円

くわしくはこちらのページをご覧ください。

10月1日0時より自動的に価格が切り替わりますので、ご参加のお客さまはお早めにお申し込みください。

時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink order(税別)
■当日店頭2,000yen + 1 drink order(税別)

チケットのご予約はこちら

イベント情報の詳細はこちら