書籍『工芸批評』(新潮社青花の会)の刊行を機に、同書のデザイナーの米山菜津子さんと、担当編集者・菅野康晴さんの対談をおこないます。
本書はこれまでほとんど言説化されることのなかった、食器を主とする現代のライフスタイルカルチャー(とくに「生活工芸」と称される動向)を、歴史的俯瞰的に位置づけようとするもの。
米山さんは筆者7人の論考を読みこみ、装丁のみならず撮影等も監修。
状況を把握し、それにある角度をもって応答するという意味では、デザインもまた批評であることを実践した感があります。
対談では菅野さんを聞き手に、『工芸批評』装丁の意図、近年そして現在の「ライフスタイルブーム」について、書籍と雑誌デザインの差違など、米山さんの視野の広さと批評意識にもとづくお話をうかがいます。
【プロフィール】
米山菜津子(よねやま・なつこ)
1981 年東京生れ。
2003 年に東京藝術大学デザイン科卒業、グラフィック・エディトリアルデザイナーとして活動開始。
CAP、PLUG-IN GRAPHIC を経て 2014 年に YONEYAMA LLC.を設立。出版レーベル YYY PRESS 主宰。
『GATEWAY』を不定期で発行するほか、オルタナティブスペース STUDIO STAFF ONLY 運営としても活動している。
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菅野康晴(すがの・やすはる)
『工芸青花』編集長。1968年栃木県生れ。
早稲田大学第一文学部卒業後、1993年新潮社入社。
『芸術新潮』及び「とんぼの本」シリーズの編集部に在籍後、2014年「青花の会」を始める。
担当した本に、川瀬敏郎『一日一花』、坂田和實『ひとりよがりのものさし』、中村好文『意中の建築』、三谷龍二+新潮社編『「生活工芸」の時代』など。
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日程 / 2019年11月22日 (金)
時間 / 19:00~20:30(開場18:30)
料金 / 1,540円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室