1941年、被占領下の上海。
いまや火の車となった名家出身のヒロインは、兄夫婦たちから疎まれるバツイチ出戻り。
ある日妹の見合いに同行した彼女は、イギリス育ちの青年実業家に見初められ、香港に招かれることに。
果たして勝気なお嬢様は、プレイボーイからプロポーズの言葉を引き出すことができるのか……?
かつてオールド上海に彗星のごとく登場したのが張愛玲(英語名アイリーン・チャン)です。
今回の読書会では、魯迅と並び20世紀中国文学を代表する彼女の傑作「傾城の恋」を取り上げます。
緊張感のあるスタイリッシュな会話が繰り広げられるこの作品は、もちろんラブコメディとしても読めますし、戦争とお金、家族と個人との問題を扱ったシリアスな小説という面もあります。
華麗な文体と巧みな構成で書かれたこの恋愛小説の魅力について、いろいろな角度から訳者の藤井さんに語っていただきます。(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書籍Kinoppyとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第58回です。
○日時:2019年11月22日(金)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 9階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2019年11月7日(木)午前10:00より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702
*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。
*トーク終了後ご希望の方には講師の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
【プロフィール】
藤井省三
1952年生まれ。現代中国文学者。1991年魯迅研究により文学博士。
著書に『魯迅事典』『魯迅「故郷」の読書史』『村上春樹のなかの中国』。
訳書に『蕭紅評伝』『魯迅全集・第12巻「訳文序跋集」』(共訳)、『酒国』(莫言)、『神樹』(鄭義)、『夫殺し』(李昂)、『故郷/阿Q正伝』『酒楼にて/非攻』(魯迅)ほか多数。