じつに21年ぶりの単著『ミシェル・レリスの肖像』(みすず書房)を上梓したフランス文学者・千葉文夫さん。
本書は、マッソン、ジャコメッティ、ピカソ、ベイコンの四人が描いたレリスの肖像画と、レリスが彼らについて書いた言葉による「肖像」を鏡のように映し合わせながら、『ゲームの規則』の作者の謎を解き明かすエレガントな著作です。
今回は、さまよえる一夜のガールズムービーである長編デビュー作『ガーデンアパート』で国際的な評価を受けている気鋭のアーティスト/映像作家の石原海(UMMMI.)さんをお招きし、お二人にレリスの「魅力と魔力」をじっくりと語っていただきます。
石原海さんは、ロンドンの大学院で「陶酔と儀礼」にフォーカスした研究をすすめる予定なので、『幻のアフリカ』のレリスにも大いに関心があります。
文化人類学、バタイユやシュルレアリスムにも話題が及んで、かならずや刺激的なトークになることと期待されます。いったいミシェル・レリスとは何者なのか?――どうぞご期待下さい。
【プロフィール】
千葉文夫(ちば・ふみお)
1949年生まれ。早稲田大学名誉教授。
著書に『ファントマ幻想』(青土社)。
編著に『ジャン・ルーシュ 映像人類学の越境者』(森話社)ほか。
訳書に、レリスの『角笛と叫び』『ミシェル・レリス日記』『縫糸』(「ゲームの規則」III)、スタロバンスキ―『オペラ 魅惑する女たち』など多数。
石原海(いしはら・うみ UMMMI.)
1993年生まれ。
UMMMI.の名で現代美術、ヴィデオアートを発表してきた東京藝術大学在籍中に、狂気の京子と彼女を囲む女の子たちを軸にして展開する実験的メロドラマ映画『ガーデンアパート』(2018)で長編デビュー。
大阪アジアン映画祭でワールドプレミア上映、その後ロッテルダム国際映画祭に短編作品『忘却の先駆者』と合わせ2作品が同時に選出され話題になる。
現在はロンドンに在住。
新作もロンドンショートフィルムフェスティバルに入選するなど、世界中で注目されている。
日程 / 2020年1月22日 (水)
時間 / 19:00~20:30 開場 18:30~
料金 / 1,540円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室
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