2019年12月11日(水)

『出雲神話論』(講談社)刊行記念 三浦佑之さん × 岡本雅享さん × 原武史さん トーク&サイン会

このたび三浦佑之著『出雲神話論』(講談社)の刊行を記念し、同時期にちくま新書から出た快著『千家尊福と出雲信仰』の著者岡本雅享さん、また天皇制をめぐる「神話」に詳しい原武史さんをお迎えしてトーク&サイン会を開催いたします。
三浦さんは古事記研究50年の総決算として『出雲神話論』(講談社)を、最初の入口として『古事記神話入門』(文春文庫)を世に問いました。一方、近代における出雲の偉人、第80代出雲国造の生涯についてほとんど最初と言ってよい評伝を刊行されたのが岡本さんです。古代と近代において、ヤマトや天皇制をめぐる神話があらたに創出される過程において、つねに「問題となる存在」としてあったのが出雲でした。
「令和」の時代のはじめにあたり、岡本さんに加え『〈出雲〉という思想』(講談社学術文庫)の原さんをお迎えして展開する、古代と近代を往還する刺激的トークをぜひお聞きください。

お電話でのご予約を承っております。
三省堂書店池袋本店
tel. 03-6864-8900(電話受付時間 10:00~22:00)

【イベント対象書籍】
『出雲神話論』(講談社)本体3,600円
古事記神話全体の43パーセントを占めながら、そのほとんどが日本書紀には採られていない出雲神話。 この部分の精緻な読み解きと正当な位置づけこそ重要であると著者は考える。姉アマテラスに逆らって追放されたスサノヲ。スサノヲの娘スセリビメと結ばれて地上の主として君臨したオホナムヂ(オホクニヌシ)。しかし、その栄華も高天の原の神がみによって打ち砕かれる。「国譲り神話」と称されるこの「滅びの物語」には、いったいなにが隠されているのか? そもそも出雲の神がみとは何者か、誰によって語られ、どのようにして葬り去られ、その痕跡はどこに見出せるのか。そしてヤマトとの関係は? 神話の向こうに微かに見える、古代における日本列島の姿を明らかにせんとする、著者の古事記研究50年余の総決算!

三浦佑之(みうら・すけゆき)さんプロフィール
1946年、三重県生まれ。成城大学文芸学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学教授、千葉大学教授、立正大学教授などを歴任。千葉大学名誉教授。専攻は古代文学、伝承文学研究。1988年に『村落伝承論』(五柳叢書)で第5回上代文学会賞を受賞。2002年に『口語訳古事記 完全版』(文藝春秋)を刊行、ベストセラーとなる。2003年、同書で第1回角川財団学芸賞を受賞。『古事記』研究の第一人者にして、通説にとらわれない斬新な論を展開しつづけている。『古代叙事伝承の研究』(勉誠社)、『古事記講義』(文春文庫)、『古事記のひみつ』(吉川歴史文化ライブラリー)、『平城京の家族たち』(角川ソフィア文庫)、『古事記を読みなおす』(ちくま新書、第1回古代歴史文化みやざき賞受賞)、『風土記の世界』(岩波新書)など著書多数。

岡本雅享(おかもと・まさたか)さんプロフィール
1967年、出雲市生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、福岡県立大学人間社会学部教授。専攻は政治社会学・民族学。著書に『中国の少数民族教育と言語政策』(社会評論社、2008年)、『民族の創出』(岩波書店、2014年)、『出雲を原郷とする人たち』(藤原書店、2016年)などがある。地域や国を跨ぐ日本型 Ethnic Studiesとしての出雲学を提唱。ウェブサイト「八雲の空」http://izumo-studies.info/
『千家尊福と出雲信仰』(ちくま新書)本体940円
千家尊福(せんげ・たかとみ/1845〜1918)は明治のはじめ、出雲大社の祭祀をつかさどる国造(宮司)につくと、近世までの出雲信仰をもとに近代的な大社教を創立。日本全国に出向き出雲信仰を説き、神道界を二分した祭神論争では出雲派のリーダーとして活躍した。「生き神様」として絶大な人気を誇った尊福は後に政治家ともなり、埼玉・静岡・東京の府県知事、司法大臣や東京鉄道社長なども務め政財界で指導力を発揮した。出雲が生んだ希代の偉人の足跡をたどり、知られざる出雲信仰の世界を描く。

原武史(はら・たけし)さんプロフィール
1962年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社、東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材。東京大学大学院博士課程中退。東京大学社会科学研究所助手、山梨学院大学助教授、明治学院大学教授を経て、現在、放送大学教授。専攻は日本政治思想史。『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ/サントリー学芸賞受賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社文庫/講談社ノンフィクション賞受賞)、『皇后考』(講談社学術文庫)、『大正天皇』(朝日文庫/毎日出版文化賞受賞)、『昭和天皇』(岩波新書/司馬遼太郎賞受賞)、『平成の終焉』(岩波新書)など著書多数。

【日時】
2019年12月11日(水)19:00~ (開場時間18:45)

【会場】
西武池袋本店 書籍館4階=三省堂書店池袋本店イベントスペース

【定員】
50名

【対象書籍】
『出雲神話論』(講談社) 本体価格3,600円+税 11/26ごろ発売

【参加方法】
お電話にてご予約の上、対象書籍(『出雲神話論』)発売以降イベント開始までに、書籍館3階のレジにて対象書籍の代金(3,600円+税)をお支払いいただいた方に参加券をお渡しいたします。

【参加特典】
※イベント終了後、サイン会を開催いたします※
イベントの対象書籍『出雲神話論』には、三浦さんからサインを入れていただけます。(対象書籍のみサイン可。)
また、岡本さんと原さんからは、お客様にご持参いただいたそれぞれの著作のうち1冊までサインが可能です。

【その他】
・定員になり次第、予約受付を終了させて頂きますのであらかじめご了承ください。
・参加券のご予約はお一人1枚までとさせていただきます。
・イベント当日は参加券と対象書籍を忘れずにお持ちください。
・イベント参加券の転売行為、コピー、偽造は固く禁止致します。
・参加券番号順でのご入場となります。(番号はお会計順です)
・開場時間に遅れてお越しの場合、後方のお席にお座りいただく場合がございます。
・会場内は自由席です。
・サイン会は前列からのご参加となります。
・諸事情により開始時間が遅れる場合がございます。
・写真撮影・録画・録音はご遠慮ください。
・イベント実施につき、スタッフ・係員の指示及び注意事項に従っていただけない場合は、ご入場をお断りする場合がございます。またご退場を願うこともございます。予めご了承ください。
・出演者は予告なく変更する場合がございます。予めご了承くださいませ。
・天災などの不測の事態により、イベントが予告なく中止もしくは延期となる場合がございます。予めご了承ください。
・会場内外で発生した事故、盗難等は主催者や会場、出演者は一切責任を負いません。
・当日ご来場いただけなかった場合のご返金は、承ることはできません。
・イベント内容は予告なく変更する場合がございます。その場合は逐次、こちらのページにてお知らせします。

お問合せ
三省堂書店池袋本店
tel. 03-6864-8900
(電話受付時間 10:00~22:00)

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