この夏、アルテスパブリッシングから、2冊のジョン・ケージに関する本が刊行されました。
1948年と1989年におこなわれた2つの自伝的講演から、ジョン・ケージの創作の歴史を知ることができる大西穣さん訳『ジョン・ケージ 作曲家の告白』。
生涯で残した多くの言葉を集め、そこにこめられた思想のエッセンスを解説した、白石美雪さん著『すべての音に祝福を ジョン・ケージ50の言葉』。
今回のトーク・イベントはこの2冊の刊行を記念して日本を代表するケージ研究者の白石美雪さんと、バークリー音楽大学時代から現在にいたるまで、海外のケージ受容も詳しい大西穣さんの訳者・著者のおふたりにご登壇いただき、世代や国境を超えてわれわれを惹きつけ続けるジョン・ケージの魅力についてあらためて語っていただきます。
みなさま、奮ってご参加ください!
【出演者プロフィール】
大西 穣(おおにし・じょう)
バークリー音楽大学作曲科卒。
ニューイングランド音楽院での実験音楽セミナーSICPPに聴講生として参加。
ニューヨークのライヴ・ハウスThe Stoneなどに自己のグループで出演、帰国後はコンポーザー/ピアニストとして活動。
佐々木敦と東浩紀が主催するゲンロン批評再生塾に参加し、現在は様々な媒体で執筆をおこなう。
白石美雪(しらいし・みゆき)
東京藝術大学大学院音楽研究科修了。専門は音楽学。
ジョン・ケージを出発点に20世紀の音楽を幅広く研究するとともに、批評活動を通じて、現代の創作や日本の音楽状況について考察してきた。
近年は明治期から昭和期に至る日本の音楽評論の成立もテーマにしている。
著書に『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』(武蔵野美術大学出版局、第20回吉田秀和賞受賞)、共編著に『音楽論』(武蔵野美術大学出版局)、共著に『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『武満徹音の河のゆくえ』(平凡社)、『音楽用語の基礎知識』(アルテスパブリッシング)ほか、共訳書にディック・ヒギンズ『インター・メディアの詩学』(国書刊行会)など。
『朝日新聞』で音楽会評、『レコード芸術』誌で現代曲の月評をレギュラー執筆。横浜市文化財団主催「ジャスト・コンポーズド」シリーズの選定委員をつとめる。
現在、武蔵野美術大学教授、国立音楽大学非常勤講師。
時間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink order(税別)
■当日店頭2,000yen + 1 drink order(税別)