地方を舞台に活躍する魅力的な方々をB&Bにお招きする、ローカルシリーズ第6弾イベント。
今回はゲストに、法政大学・現代福祉学部 福祉コミュニティ学科教授の保井美樹さん、「都市や生活の再編集」をテーマに活動されている編集者・ジャーナリストの江口晋太朗さんをお迎えします。
保井美樹さんは、編著を担当した『孤立する都市、つながる街』(日本経済新聞出版)を10月に発売したばかり。江口晋太朗さんも共著者として参加しています。
同書は、コミュニティの希薄化が進むことで、精神的・物理的に追い込まれている人々が都市に増加する中、そのコミュニティをいかに再生させ、街の価値を上げていったか……その実例を解説した一冊です。
地域活性が声高に叫ばれるかたわらで、かつて自由の象徴だった都市の生活は、孤独死や幼児虐待事件など、都市型の深刻な問題に直面しつつあります。
人口も労働の担い手も減っていくなか、今、私たちができるのはどういうことなのでしょうか。
本イベントでは、福岡県の「日の里サードベース」「大牟田市認知症ケアコミュニティ」、鹿児島県の「ブリ奨学金」、大阪府の「豊中あぐり」、横浜の「まち保育」や海外の事例、エリアマネジメントやまちづくりの考え方を通じて、その具体的な方法について考えていきます。
司会・進行は、ACC TOKYO CREATIVE AWARD 2018のマーケティングエフェクティブネス部門でグランプリ獲得した「絶メシリスト(群馬県高崎市)」(テレビ東京でドラマ化)ほか、地域の仕事に数多く携わる博報堂ケトルプロデューサーの日野昌暢。
「地方創生」「地域活性」「コミュニティ」「町おこし」などに興味のある方、地元のために何かしたいと思っている方必見の内容です。
【出演者プロフィール】
保井美樹(やすい・みき)
1969年福岡県生まれ。
’91年早稲田大学政治経済学部政治学科卒。
’97年米ニューヨーク大学大学院公共政策大学院都市計画専攻修士課程修了。
’98年(財)東京市政調査会研究員。
’99年米ニューヨーク行政研究所客員研究員。
’00年世界銀行コンサルタント。
’01年東京大学先端科学技術研究センター特任助手。
’04年法政大学現代福祉学部専任講師。
’05年同大学院人間社会研究科准教授。
’13年より現職。この間’10年英ロンドン大学大学院地理環境研究科客員研究員。
博士(工学)。論文奨励賞(’02年 日本計画行政学会)。
主な著作に『欧米のまちづくり・都市計画制度』(ぎょうせい)『シリーズ自治体の設計 第2巻 都市再生のデザイン』(有斐閣)『大都市圏再編への構想』(東京大学出版会)などがある(著作はいずれも分担執筆)。
江口晋太朗(えぐち・しんたろう)
1984年福岡県出身。編集デザインファームTOKYObeta 代表。
「都市と生活の編集を通じて、誰がもその人らしい暮らしができる社会に」をテーマに、都市開発、地域再生、空間プロデュース、事業開発、ブランディングなど幅広く取り組む。
誰でもバスツアーを企画・販売できる「busket」などを運営するワンダートランスポートテクノロジーズ株式会社プロデューサー。
東京都心部一帯の文化資源活用を提案する東京文化資源会議事務局次長。
著書に『孤立する都市つながる街』(日本経済新聞社出版社)『日本のシビックエコノミー』(フィルムアート社)『ICTことば辞典』(三省堂)他。
日野昌暢(ひの・まさのぶ)
1975年福岡県生まれ。博報堂ケトル プロデューサー。
九州芸術工科大学 大学院芸術工学府修了後、2000年に博報堂に入社。
14年間の営業職を経て2014年に博報堂ケトルに加入。
受賞歴に、ACC TOKYO CREATIVE AWARD グランプリ。
カンヌライオンズ ブロンズ、ADFEST金賞、クリオ賞 ブロンズ、イノベーティブアプローチ電通賞、消費者のためになった広告コンクール金賞など。
福岡市が運営するニュースサイト「#FUKUOKA」や、高崎市と運営するウェブマガジン「絶メシリスト」などをプロデュース。
時間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1500円+ドリンク500円(ともに税別)
■当日2000円+ドリンク500円(ともに税別)