「娯楽の殿堂」として全盛期には7,000軒以上が存在していた映画館も、今やシネコンに押され、昔ながらの形を留める館は100軒もありません。本書は、消えゆく戦前の“クラシック映画館”について、フジモリ先生が丁寧に考察する書籍であり、「映画館史」を初めてまとめた画期的な一冊です。
歴史への考察は、江戸時代の歌舞伎や見世物小屋から説き起こされ、大正期の地方への爆発的な広がり、松竹・東宝との関係性、そして地方に奇跡的に残るクラシック映画館への探訪記と、読み進めるうちに映画館に対する原風景が浮かびます。
本トークでは、気鋭のインタビュアー、木村俊介さんもお招きし、フジモリ先生が体験された映画館建築への旅について、様々なお話を引き出していただきます。
聞いた後は、映画館に足を運びたくなること請け合いです。
ぜひお越しくださいませ。
※トークイベント終了後、サイン会も開催いたします。
【プロフィール】
藤森照信
建築史家。建築家。東京大学名誉教授。東京都江戸東京博物館館長。
1946年長野県出身。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。
1986年、赤瀬川原平、南伸坊らと路上観察学会を発足。
1991年「神長官守矢史料館」で建築家デビュー。
1997年「ニラハウス」で日本芸術大賞、2001年「熊本県立農業大学校学生寮」で日本建築学会作品賞受賞。
著書に『建築探偵の冒険・東京篇』(筑摩書房)、『日本の近代建築』(岩波新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)など多数。
木村俊介
インタビュアー。1977年、東京都生まれ。
著書に『善き書店員』(ミシマ社)、『料理狂』(幻冬舎文庫)、『仕事の話』(文藝春秋)、『漫画編集者』(フィルムアート社)、『変人 埴谷雄高の肖像』(文春文庫)、『物語論』(講談社現代新書)、聞き書きに『バンド』(クリープハイプ/ミシマ社)『調理場という戦場』(斉須政雄/幻冬舎文庫)、『芸術起業論』(村上隆/幻冬舎)、単行本構成に『西尾維新対談集 本題』(講談社)、『海馬』(池谷裕二・糸井重里/新潮文庫)などがある。
日程 / 2020年1月12日 (日)
時間 / 18:30~20:00 開場 18:00~
料金 / 1,540円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室