2019年12月30日(月)

白川昌生 × 住友文彦 × 高山明
「アートと社会の接続点」 アーツ前橋『表現の生態系』美術展開催&コンセプトブック(左右社)刊行記念

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現在、アーツ前橋にて、美術展「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」が開催されています(2020年1月13日まで)。

本展覧会は、市民運動、信仰、自然、ジェンダー、移民・難民、障害といったテーマを取り上げ、現代における境界や断絶を見つめ直そうとするものです。

いま「他者」と生きるとはどういうことなのか。
その問いに対してアートに何ができるのか。

31組アーティストの作品・プロジェクトを通して、アートに託された役割を探っていきます。

このたび本美術展開催と、コンセプトブック刊行(左右社)を記念して、トークイベントを行います。

ゲストは、白川昌生さん、高山明さん、住友文彦さん。

昨今のアートをめぐる状況は、その最前線に身を投じている3人の目にはどのように映っているのでしょうか?

・福祉・医療、政治、人権といった観点も含め、アートは社会とどのように接続していけるのか
・「表現の生態系」でも取り上げられた「あかつきの村」(精神疾患を患った難民の方を保護する施設)のこと
・アーツ前橋ほかの美術館、アーティストの取り組みについて
・あいちトリエンナーレを含め、アートにおける公共性とは
・表現の自由とは

上記のテーマをはじめ、ここでしか聞けない貴重なお話が展開されるはず。

来たる2020年に向けて、アートについて正面から考えみませんか?

【出演者プロフィール】

白川昌生(しらかわ・よしお)
1948年北九州市戸畑生まれ。美術作家。
1981年国立デッセルドルフ美術大学卒業(マイスター)。
前橋市立工科大学非常勤講師。
国内国外で個展、美術展多数。
2014年アーツ前橋個展。
2016年愛知トリエンナーレ。
2019年愛知トリエンナーレ。
主な著書『日本のダダ 1920-1970』(1988)、『美術、市場、地域通貨をめぐって』(2000)、『美術館、動物園、精神科施設』(2010)、『贈与としての美術』(2014)、『芸術と労働』共著(2018)、『美術、神話、総合芸術』(2019)いずれも水声社。

住友文彦(すみとも・ふみひこ)
アーツ前橋館長。
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。
これまで東京都現代美術館などに勤務。
オーストラリアでおこなわれた「Rapt!:20 comteporary artists from Japan」展(2006年)、中国を巡回した「美麗新世界」展(2007年)、メディアシティソウル2010(ソウル市美術館)、あいちトリエンナーレ2013などの共同キュレーターをつとめる。

高山明(たかやま・あきら)
1969年生まれ。
2002年、演劇ユニットPort B(ポルト・ビー)を結成。
実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験プロジェクトなど、現実の都市や社会に介入する活動を世界各地で展開している。
近年では、美術、観光、文学、建築、都市リサーチといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。

時間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1500円+ドリンク500円(ともに税別)
■当日2000円+ドリンク500円(ともに税別)

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