新著『突き抜けるデザインマネジメント』を12月に刊行した田子學さんが、同書内でも対談したベルデザイン・鈴木健一郎さんと共に現代の企業が抱える様々な課題をデザインの力で「突き抜ける」ための解を紹介します。
鈴木さんは産業機器向けの電源メーカーを経営する傍ら、消費者向け「ワイヤレス給電」の新技術や新規格を提唱するなど、既存の枠にとらわれることなく活躍されています。田子さんはそのコンセプトメイキングやUIデザインなどに携わってきました。この協業から見えてきた日本企業の目指すべき道について熱く語り合います。
※終了後、お二人のサイン会も開催いたします。
田子 學 たご・まなぶ
エムテド代表取締役
アートディレクター、デザイナー
慶應義塾大学大学院特別招聘教授
東芝デザインセンター、リアル・フリートを経て、エムテドを起業。幅広い産業分野のデザインマネジメントに従事。デザインを社会システムとして活用することをモットーに、統合的戦略によってコンセプトメイクからブランドの確立を視野に入れてデザインしている。GOOD DESIGN AWARD、Red Dot Design Award、iF Design Award、International Design Excellent Awardなど世界のデザイン賞受賞作品多数。
鈴木 健一郎 すずき・けんいちろう
ベルニクス代表取締役社長、ベルデザイン代表取締役CEO
日本大学生産工学電気工工学科卒。トーメンエレクトロニクス(現ネクスティエレクトロニクス)にて半導体ビジネスに従事。1999年ベルニクス入社。ビジネス戦略室室長、常務取締役を経て、2016年代表取締役社長に就任。2019年ベルデザインを社内ベンチャーとして起業。
日程:2020年1月27日 (月)
時間:19:00〜20:30 開場 18:30〜
料金:1,540円(税込)
定員:50名様
会場:本店内 小教室
書籍情報
『突き抜けるデザインマネジメント』
田子 學(慶應義塾大学大学院特別招聘教授/エムテド代表)、田子裕子/著
2500円+税
日経BP
「デザインなんかで経営が変わるわけない」と思っている人にこそ読んでほしい本
デザインマネジメントは、デザインを根幹に据えた経営手法のこと。本書では、デザインとの親和性が高いBtoC企業だけにとどまらず、伝統的なBtoB企業の改革、地域を巻き込んだ新規事業創出やブランディングにも適用した事例を紹介。VUCA(不安定性、不確実性、複雑性、不透明性)やSDGs(持続可能な開発目標)、Society 5.0といった現代を取り巻く課題やコンセプトとデザインの関係にも触れつつ、デザインの力によって企業や組織を変革していくための実践的な考え方や手法を伝える。
三井化学とのプロジェクト「MOLp(モル)」の事例で、BtoB企業がデザインを取り入れたことによる効果を説明する。さらに、半導体加工メーカーである塩山製作所がワイナリーに挑戦した事例で、デザインが地域づくりにも有効であることを説明する。
これまでデザインと無縁だった人がデザインを経営や事業にどう活用していけば良いのかについても、デザイナーである著者ならではの視点から指南する。デザイナーは「少しの切り替えで誰でもなれるもの」である。その切り替えに必要な考え方や見方を惜しみなく提供する。
巻末には、デザインマネジメントに共感する識者や、デザインマネジメントによる革新に挑む実践者との対談を収録した。様々な事例を見聞きする識者の視点や当事者の体験談は、これからデザインマネジメントに取り組もうとしている人たちにとって大きな助けになるだろう。
第1章 突破するデザインマネジメント
第2章 デザインマネジメントを実践例から理解する 三井化学編
第3章 デザインマネジメントを実践例から理解する MGVs編
第4章 デザインの始め方
第5章 特別対談
・尾原和啓氏(IT批評家)
・石川善樹氏(予防医学研究者)
・松永有理氏(三井化学)
・松坂浩志氏(MGVs)
・鈴木健一郎氏(ベルニクス)