2020年2月23日(日)

飛浩隆 × 小川一水 × 大森望 × 日下三蔵トークイベント「2010年代のSFを語る」 司会:塩澤快浩(早川書房)

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2010年代、SFはまさに飛躍の時代を迎えました。
国内ではベテラン作家がジャンルを牽引し、ハヤカワSFコンテストや創元SF短編賞出身者らに代表される新鋭たちの活躍が目立ちました。
海外では〈新☆ハヤカワ・SF・シリーズ〉が海外の傑作群を紹介し、ケン・リュウと、彼が紹介する中国SFの世界、そして劉慈欣の存在が一層光を放っています。
2010年代という時代に、SFは何を描いたのか。
そして、2020年代のSFはどこへ向かうのか。

2010年代という時代をそれぞれの超大作に捧げた『零號琴』の飛浩隆氏、《天冥の標》の小川一水氏、そして長きにわたり《年刊日本SF傑作選》を編集してきた大森望氏と日下三蔵氏をお招きして、2010年代のSFについて語っていただきます。

トークイベント終了後、サイン会を予定しております。サイン対象本は以下のとおりです。

・飛浩隆『零號琴』(早川書房)
・小川一水『天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれPART1~3』(ハヤカワ文庫JA)
・大森望『21世紀SF1000 PART2』(ハヤカワ文庫JA)
・大森望・日下三蔵編『おうむの夢と操り人形 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫)
・大森望・伴名練編『2010年代SF傑作選1・2』(ハヤカワ文庫JA)
・日下三蔵編『日本SF傑作選1~6』(ハヤカワ文庫JA)
※サインは作家1人につき1冊までとさせていただきます。

【プロフィール】
飛浩隆(とび・ひろたか)
1960年、島根県生まれ。島根大学卒。作家。
1981年、「ポリフォニック・イリュージョン」で第1回三省堂SFストーリーコンテストにて入選、「SFマガジン」に掲載されてデビュー。
以後、「象られた力」ほかの中短篇を同誌に発表するが、1992年の「デュオ」を最後に沈黙。
2002年、10年ぶりの著書にして初の長篇である『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』で、見事な復活を飾った。
2005年、初期作品集『象られた力』で第26回日本SF大賞を受賞。
2007年、連作集『ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ』(以上、ハヤカワ文庫JA)で第6回Sense of Gender賞大賞を受賞。
2017年、作品集『自生の夢』で第38回日本SF大賞を受賞。
ほかの著作に、最新長篇『零號琴』(早川書房)、初期短篇と批評を集成した『ポリフォニック・イリュージョン』がある。

小川一水(おがわ・いっすい)
1975年、岐阜県生まれ。作家。
1996年、『まずは一報ポプラパレスより』で長篇デビュー(河出智紀名義)。
2003年発表の月面開発SF『第六大陸』が第35回星雲賞日本長編部門を受賞して以降、骨太な本格SFの書き手として活躍を続けている。
また、2005年の短篇集『老ヴォールの惑星』で「ベストSF2005」国内篇第1位を獲得、収録作の「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞した。
他の作品に、『群青神殿』『ハイウイング・ストロール』『復活の地』『時砂の王』『アリスマ王の愛した魔物』など。
2019年、執筆に10年を費やした大作《天冥の標》(以上、ハヤカワ文庫JA)が全10巻17冊で完結し、大きな話題を呼んだ。
ホームページは小川遊水地。

大森望(おおもり・のぞみ)
1961年、高知県生まれ。
京都大学文学部文学研究科卒。
翻訳家・書評家、SFアンソロジスト。
訳書に、ウィリス『クロストーク』、劉慈欣『三体』(共訳)、チャン『息吹』(以上、早川書房)、ベイリー『時間衝突』他。
著書に、『21世紀SF1000』『同 PART2』(ハヤカワ文庫JA)、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、《文学賞メッタ斬り!》(豊﨑由美と共著)、『ライトノベル☆めった斬り!』(三村美衣と共著)他。
編著に、《NOVA》、《不思議の扉》、『ゼロ年代日本SFベスト集成』、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』(ハヤカワ文庫SF)、『2010年代SF傑作選』1・2(伴名練と共編/ハヤカワ文庫JA)。

日下三蔵(くさか・さんぞう)
1968年、神奈川県生まれ。
専修大学文学部卒業後、出版芸術社勤務を経て、フリー編集者、アンソロジスト、書評家、ミステリ・SF研究家へ。
《日本SF傑作選》(ハヤカワ文庫JA)など、SF、ミステリ作品の「復刻」を軸とした編集に定評がある。
2005年、『天城一の密室犯罪学教程』で第5回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞。
著書『日本SF全集・総解説』(早川書房)『ミステリ交差点』のほか、編著『筒井康隆、自作を語る』(早川書房)、《年刊日本SF傑作選》(大森望との共編)、《日本SF全集》、《山田風太郎奇想コレクション》、《江戸川乱歩全短編》、『皆川博子作品精華 伝奇時代小説編』、《怪奇探偵小説名作選》、《日影丈吉全集》、《仁木悦子少年小説コレクション》、《都筑道夫少年小説コレクション》など多数。

日程 / 2020年2月23日 (日)
時間 / 18:00~19:30 開場 17:30~
料金 / 1650円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室

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