2020年2月25日(火)

『未来をつくる言葉』&『コンテクストデザイン』いっしょに刊行記念トーク、「共に在る場」をつくるには?ドミニク・チェン & 渡邉康太郎

「混ぜてくれないと腐っちゃうよ」と声をかけてくる“ぬか床ロボット”「NukaBot」や娘に向けて遺言を書く切なさを画面に具体化させたあいちトリエンナーレ2019の『#10分遺言』など、話題に事欠かないドミニク・チェン。湧き上がる気持ちやほとばしる感情をデジタルで表現する達人−−その思考と実践は、分断を「翻訳」してつなぎ、多様な人が共に在る場をつくっていく。そんなドミニク・チェンがいつも刺激を受けるのが、コンテクストデザイナーにしてTakramマネージングパートナーの渡邉康太郎だ。書き手が込める「強い文脈」と読み手が見出す「弱い文脈」の撚り糸で編み出される「コンテクスト」による「ものづくり」。その思考をあますところなく伝える私家版『コンテクストデザイン』は入手困難本として話題に。ドミニク・チェンの新刊『未来をつくる言葉』との二冊が編み出す豊かな表現の未来を、注目のふたりが語り尽くします。

*終了後、おふたりのサイン会も開催いたします。

ドミニク・チェン
1981年生まれ。博士(学際情報学)。NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(現コモンスフィア)理事、株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、現在は早稲田大学文化構想学部准教授。一貫してテクノロジーと人間の関係性を研究している。著書に『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』(フィルムアート社)、『謎床』(晶文社、松岡正剛氏との共著)、監訳書に『ウェルビーイングの設計論』(ビー・エヌ・エヌ新社)など多数。Twitter @dominickchen

渡邉康太郎
コンテクストデザイナー/Takramマネージングパートナー。慶応大学SFC特別招聘教授。「ひとつのデザインから多様なコンテクストが花開く」ことを目指し活動。主な仕事にISSEY MIYAKEの花と手紙のギフト「FLORIOGRAPHY」、一冊だけの書店「森岡書店」、日本経済新聞社やJ-WAVEのブランディングなど。慶應SFC卒業。趣味はお酒と香水の蒐集と茶道。茶名は仙康宗達。国内外のデザイン賞の受賞多数。独iF Design Award、日本空間デザイン賞などの審査員。J-WAVE TAKRAM RADIOナビゲーター。Twitter @waternavy

日程
2020年2月25日 (火)

時間
19:00〜20:30
開場 18:30〜

料金
1,540円(税込)

定員
110名様

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書籍情報
『未来をつくる言葉~わかりあえなさをつなぐために』
ドミニク・チェン/著
1800円+税
この人が関わると物事が輝く! 気鋭の情報学者がデジタル表現の未来を語る。ぬか床をロボットにしたらどうなる? 人気作家の執筆をライブで共に味わう方法は? 遺言を書くこの切なさは画面に現れるのか? 湧き上がる気持ちやほとばしる感情をデジタルで表現する背景にある、鋭敏な思考とはどんな過程で生まれたのか。この10年のうねりを書き尽くした、ふくよかな未来への手引となる一冊。

『コンテクストデザイン』
渡邉康太郎/著
通常版:2500円+税
特装版:4500円+税
一見無意味な「時間を測れない砂時計」が、なぜ色々な人の「大事なもの」になるのか? 使い手を作り手に、消費者を表現者に変えるようなデザインの可能性。これからのデザイナーに求められるのは、人の創造性を高めることだ。そのためには「不完全で」「無目的な」ものづくりが意味を持つ。使い手が、自らの想像力でそれを完成させるために。枯山水の波紋が、受け手の心のなかで結像するように──。一般流通をさせず、トークイベントを行った書店のみで販売を行なう本書は、デザインの輪郭を拡張し、社会を新たな創作で満たそうと試みる。

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