2018年5月26日(土)

アメリカで黒人であること グラフィック・ノベル〈MARCH〉刊行記念×映画『私はあなたのニグロではない』公開記念 金原瑞人 × 都甲幸治 トークイベント

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イベント開催日: 2018年5月26日(土) 19:00〜

岩波書店より連続刊行中のグラフィック・ノベル〈MARCH〉と、5月12日より公開のドキュメンタリー映画『私はあなたのニグロではない』は、どちらも黒人が市民としての権利を求めた公民権運動の時代を振り返った作品です。

〈MARCH〉の主人公は、ジョン・ルイス。若き運動家として最前線で体を張り、ワシントン大行進をはじめ、数々の重要な場面に立ち会った伝説的な人物です。

『私はあなたのニグロではない』の語り手は、いまなお語り継がれる作家、ジェームズ・ボールドウィン。
ボールドウィンはキング牧師やマルコムXといった指導者たちとの出会いを重ね、差別の激しい南部を旅しながら、考察を深めていきます。
差別とは何か、それは誰が作り出しているのか。

二つの作品が描き出していくのは、差別が当たり前に許容されていた時代とは、どれほど恐ろしいものだったのか。
そして、それに対して人びとはいかに声を上げ、闘いつづける勇気を持てたのか。

キング牧師暗殺から50年が経つ現在、はたして「アメリカで黒人であること」はどう変わったのでしょうか。
あるいは何が変わらないままなのでしょうか。また、彼らの状況は、日本人にとって他人事といえるのでしょうか。

トランプ政権下のアメリカで公開されて異例のヒットを記録したドキュメンタリー映画『私はあなたのニグロではない』と、グラフィック・ノベルとして初の全米図書賞を受賞した〈MARCH〉三部作を軸に、二人の翻訳家が縦横に語ります。

グラフィック・ノベル〈MARCH〉三部作 https://www.iwanami.co.jp/march/

映画『私はあなたのニグロではない』 http://www.magichour.co.jp/iamnotyournegro/

登壇者名:金原瑞人×都甲幸治
受付開始:18:15
開場:18:30
トークイベント開始:19:00

出演:
金原瑞人(かねはら・みずひと)
翻訳家。著書に『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』、訳書に『さよならを待つふたりのために』『アラスカを追いかけて』(以上、岩波書店)、『月と六ペンス』(新潮社)、『わたしはマララ』(学研マーケティング)など。
監修に『今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150! 2』(ポプラ社)『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』(西村書店)がある。

都甲幸治(とこう・こうじ)
翻訳家。著書に『今を生きる人のための世界文学案内』(立東舎)、『狂喜の読み屋』(共和国)、訳書にフィッツジェラルド『ベンジャミン・バトン数奇な人生』(イースト・プレス)、チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』(河出書房新社)、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社)など。

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