2018年7月29日(日)

エドウィージ・ダンティカを読む~『デュー・ブレーカー』(五月書房新社)刊行記念 講演&朗読イベント~ 出演:山本伸さん、阿部壽美子さん

logo_ssd2
ハイチ出身の女性作家エドウィージ・ダンティカの『デュー・ブレーカー』の初邦訳、および『クリック?クラック!』の復刊の2点同時刊行を記念し、訳者であり英語圏カリブ文学の専門家・山本伸さん(四日市大学教授)にダンティカ作品の魅力について語っていただきます。
あわせて、往年の名番組・NHK人形劇『新八犬伝』で「玉梓が怨霊」の声を演じ、今年米寿を迎えてもなお現役でご活躍の女優・阿部壽美子さんに、地母神を思わせるその印象的な声で『デュー・ブレーカー』の一説を朗読していただきます。
みなさま、ぜひご参加ください。

【著者紹介】
エドウィージ・ダンティカ
ハイチ系アメリカ人作家。1969年ハイチのポルトープランス生まれ。
経済的理由で両親が先にニューヨークに移住し、12歳のときに渡米して両親と合流、以後ブルックリンのハイチ系コミュニティで育つ。
修士論文をベースに書いた『息吹、まなざし、記憶』でデビュー。
『クリック?クラック!』で全米図書賞最終候補、『骨狩りのとき』で全米図書賞、『愛する者たちへ、別れのとき』で全米書評家協会賞を受賞。
また、ノーベル文学賞に次ぐといわれるノイシュタット国際文学賞(2018年度)も受賞した。
デュバリエ独裁政権による民衆弾圧、隣国ドミニカによる虐殺などのハイチの暗い社会的記憶を、声高にではなく静ひつで抒情的な筆致で描く作風が高く評価されている。

【書籍紹介】
初邦訳『デュー・ブレーカー』2,200円+税
夫は、わたしの身内を拷問した「デュー・ブレーカー」(朝露を蹴散らす者=拷問執行人)かもしれない。
わたしが勘づいていることを、夫もまた知っているだろう。
いつの日か娘が両親の秘密を知って、アメリカでやっと手にした
このささやかな幸せが失せる時が来てしまうのだろうか……。
九つの挿話が、まるでカリブの濃密な夜空に輝く星座のように配置されるとき、祖国ハイチの社会的記憶が浮かび上がる。

【書籍紹介】
新装復刊『クリック?クラック!』2,000円+税
カリブ海を漂流する難民ボートの上で、死体が流れゆく「虐殺の川」の岸部で、ニューヨークのハイチ人コミュニティで……、
女たちがつむぐ十個の「小さな物語」が地下茎のようにつながり、ひとつの「大きな物語」を育んでいく。
「クリック?(この話、聞きたい?」「クラック!(聞かせて!)」
―――物語の始まりを告げる掛け合いの言葉とともに、現代の<伝承>が生まれ出る。

【日時】
2018年7月29日(日)
15:00~(14:45開場)

【会場】
三省堂書店池袋本店 書籍館4階 イベントスペース

【出演】
山本伸さん(四日市大学教授)
阿部壽美子さん(女優)

【参加方法】
三省堂書店池袋本店別館地下1階Aゾーンレジで対象書籍をご購入いただいた方に先着で参加券を配布いたします。

参加券のご予約は、お電話でも承ります。
三省堂書店池袋本店 tel. 03-6864-8900(電話受付時間 10:00 – 22:00)

※参加券をお電話にてご予約いただいたお客様は、イベント開始までにAゾーンレジにて参加券のご購入をお済ませください。
※イベント当日のご入場は参加券番号順となります(参加券番号はお会計順です)。
※定員になり次第、受付を終了させて頂きますのであらかじめご了承ください。

【対象書籍】
『デュー・ブレーカー』  本体価格2,200円+税
『クリック?クラック!』 本体価格2,000円+税 五月書房新社
※7/24(火)頃発売予定

【参加特典】
当日ご参加いただいた方に特製ポストカードを差し上げます。

【その他】
・イベント中の撮影および録画、録音はご遠慮下さい。
・イベントは参加券番号順入場、会場内は自由席となります。
・開場時間より遅れてお越しの場合、最後尾からのご入場となる場合があります。
・天災などの不測の事態により、イベントが予告なく中止もしくは延期となる場合がございます。予めご了承ください。

イベント情報の詳細はこちら