【ジュンク堂 難波店】
世界に向けた「アンダーコントロール」との大見得から始まった虚偽のオンパレード。その途方もないツケの支払いを、私たちは強いられつつある。
新国立競技場問題、エンブレム盗作疑惑、IOC委員への贈賄嫌疑、マラソン・競歩会場の札幌への変更・・・。
そのたびごとに世間から疑問や憤りが投げかけられたが、結局のところ〈わたしたち〉は世紀の「祝祭」に向けて歩みを続けてきた。
楽しく華やかなイベントへの期待は、新型コロナという「危機」によってあっという間にかき消された。
それでもなお、大会一年延長が決定された時点ですでに「新型コロナに打ち勝つ」オリンピックの開催が、先物取引のごとく喧伝された。
いったい〈わたしたち〉は、どこまで/いつまでこの世紀のホラー劇に付き合うことになるのだろうか・・・・・。
今回のトークセッションでは大会延期決定直後に刊行された『東京オリンピックの社会学─危機と祝祭の2020JAPAN』著者の阿部潔氏と、これまで『反東京オリンピック宣言』、『やっぱりいらない東京オリンピック』で東京オリンピック反対を唱え続けてきた小笠原博毅氏を迎えて、コロナ禍のもとでその実態をより鮮明化しつつある東京オリンピックの根本的な問題と矛盾についてフロアーも交えて語り合う。
※お客様へのお願い:ご来場の際は、マスク着用をお願い申し上げます。また、会場に、消毒用アルコール、手袋等を設置いたしますので、ご利用下さいませ。
【プロフィール】
阿部潔(あべ・きよし)
1964年生まれ。関西学院大学社会学部教授。社会学者。
著書に『スポーツの魅惑とメディアの誘惑-身体/国家のカルチュラル・スタディーズ』(世界思想社、2008)、『彷徨えるナショナリズム-オリエンタリズム/ジャパン/グローバリゼーション』(世界思想社、2001)など。
小笠原博毅(おがさわら・ひろき)
1968年生。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。
ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程修了。社会学Ph.D。
スポーツやメディアにおける人種差別が主な研究テーマ。
近年は、東京オリンピックや大阪万博の開催を一貫して批判している。
著作に『真実を語れ、そのまったき複雑性において-スチュアートホールの思考』(新泉社、2019)、『セルティック・ファンダム-グラスゴーにおけるサッカー文化と人種』(せりか書房、2017)など。
■会場… 3階カウンター前特設会場。入場料無料(定員20名)
■受付… 3階カウンター 電話予約可 06-4396-4771