カメラを携え、旅から旅へ。毎年のようにヒマラヤ遠征を繰り返し、自らの身体をその土地に順応させ、そこに生きる人たち、流れる時間を見つめつづけてきた石川直樹さんの7年間が旅の軌跡が記された『地上に星座をつくる』が発売されます。
本書の刊行を記念して、この星のどこかにあった誰も知らない33の物語からなる『百年と一日』を刊行された柴崎友香さんとお話しいただきます。
この地上に流れるおおきな時間のなか、無数にまたたくひとびとが織りなす物語を、自らの身体を通して見つめ、小説を通じて描き出すおふたりの目にうつるこの世界の姿とは。
今回、初顔合わせのおふたりによるトークイベントです。どうぞ、お楽しみに。
※大事なお知らせ:手洗い・うがい、自宅を出る前に体温測定のご協力を必ずお願いいたします。熱がある場合、体調に異変を感じる場合は参加をお控えください。返金いたしますので、その旨をお伝えください。またマスクの着用を必須といたします。マスクを着用されていない場合、会場に入れませんので、ご注意ください。
日程
2020年12月14日 (月)
時間
19:00~20:30
開場 18:30~
料金
1,540円(税込)
定員
60名様
会場
本店 大教室
石川直樹 いしかわ・なおき
1977年東京生まれ。写真家。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。2008年『NEW DIMENSION』、『POLAR』で日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞を受賞、11年『CORONA』で土門拳賞、20年『EVEREST』、『まれびと』で日本写真協会賞作家賞を受賞。08年開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』ほか著書多数。
柴崎友香 しばさき・ともか
1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『待ち遠しい』『千の扉』『公園へ行かないか? 火曜日に』『パノララ』など著書多数。
書籍情報
『地上に星座をつくる』
石川直樹・著
1750円+税
ヒマラヤ遠征を繰り返し、旅から旅へ。北極海でシロクマと出会い、沖縄で漂着クジラの亡骸に手を合わせ、シベリアで流氷の誕生を見つめ、ユーコン川をカヌーで下りアラスカへ。富士山に海抜0メートルから登り、知床でヒグマと一夜を過ごし、ペルー、チベット、パリ、サハリン、ベトナム、カナダ、オーストラリア、能登、国東、白老、鹿児島、宮古島。カメラを携え未知の世界と出会い続ける7年間の旅の軌跡。
https://www.shinchosha.co.jp/book/353691/
『百年と一日』
柴崎友香・著
1400円+税
大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、周囲の開発がつづいても残り続ける「未来軒」というラーメン屋、大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を眺める人々……時間と人と場所を新しい感覚で描く物語集。
https://www.chikumashobo.co.jp/special/hyakunen_to_ichinichi/