【ジュンク堂 池袋本店】
【内容紹介】
コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっています。
そこで浮上するのが「利他」というキーワード。他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからです。
しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのでしょうか。
「利他」という言葉にひそむ罠について論じた本書。
その編者、伊藤亜紗さんと著者のおひとり中島岳志さんにくわえ、スペシャルゲストに斎藤幸平さん(『人新世の「資本論」』)をお招きし、さらに深く議論します。
【講師紹介】
伊藤亜紗(いとう あさ)
1979年、東京都生まれ。美学者。
東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長。
リベラルアーツ研究教育院准教授。
東京大学大学院人文社会系研究科美学芸術学専門分野博士課程修了。博士(文学)。
専門は美学、現代アート。
主な著作に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社、サントリー学芸賞)、『手の倫理』(講談社選書メチエ)など。
中島岳志(なかじま たけし)
1975年、大阪府生まれ。政治学者。
東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター及びリベラルアーツ研究教育院教授。
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。
専門は近代日本政治思想史、南アジア地域研究。
主な著作に『中村屋のボース─インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社、大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞)、『血盟団事件』(文藝春秋)、『保守と大東亜戦争』(集英社新書)など。
斎藤幸平(さいとう こうへい)
1987年、東京都生まれ。経済思想家。
大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。
ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。
専門は経済思想、社会思想。
Karl Marx’s Ecosocialism: Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy (邦訳・『大洪水の前に』堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。
同書は世界6か国語で翻訳刊行。
国内では、晩期マルクス研究によって学術振興会賞受賞。
『人新世の「資本論」』(集英社新書)で「新書大賞2021」を受賞。
<注意事項>
・ご参加いただくためには、ZOOMを視聴できる環境が必要です。お手数ですが下記より、PC/スマホでアプリを入手お願いいたします。ご購入いただくと、配信URLの記載されたテキストファイルをダウンロードしていただくことができます。
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