2021年5月6日(木)

松浦寿輝 × 沢木耕太郎「旅の途上で触れる静謐な恩寵」 『わたしが行ったさびしい町』(新潮社)刊行記念

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※本イベントはオンライン配信でのみご参加いただけるイベントです。
アーカイブ配信の予定はありません。
詳細につきましてはページ下部をご確認ください。
 
松浦寿輝さんの『わたしが行ったさびしい町』の刊行を記念して、著者の松浦さんと沢木耕太郎さんをお迎えしてオンライン配信のトークイベントを開催します。
本書は、松浦さんが、「かつてわたしが通りすぎたり、仮の宿にほんの一泊か二泊したりしたさびしい町のあれこれについて」綴った20編が収録されたエッセイ集です。
ペスカーラ、名瀬、ニャウンシュエ、タクナ、長春、コネマラ、アガディール……。
松浦さんは、世界各地の「どうということもないふつうの町」で、ふとした瞬間に沸き起こる「さびしさ」に触れた時、その旅は最高のものとなると言います。
 
旅の途上で人は、いつの間にか凝り固まってしまっていた決まりきった観念や思い込みを脱ぎ捨て、心も躯も身軽になって、自身の生のその基層まで降りてゆくだろう。
そこに滞留している「さびしさ」を、生のままの純粋状態でじかに体感するだろう。
旅は、わたし自身の、そして世界それじたいの「さびしさ」に、無媒介的に向き合える得難い機会なのである。(本書「夢のなかで行った町」より)
 
代表作のひとつ『深夜特急』で多くの人々を旅へと駆り立てた沢木さんは、昨年刊行された『旅のつばくろ』(新潮社)で、16歳の春休みに東北へ向かった「はじめての旅」の記憶を、それから50年以上を経て訪ねた現在の旅に重ねて綴っています。
年を重ね、何層にも積み重なった記憶の底から浮かび上がる、ある時ある場所での忘れ難い経験は、私たちの生にどのような意味を与えるのでしょうか。
自由な往来が困難になったコロナ禍の世界で、お2人がくり広げる旅と記憶と「さびしさ」をめぐる貴重なセッションの機会に、どうぞご期待ください。
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【出演者プロフィール】
松浦寿輝(まつうら・ひさき)
1954年東京生まれ。
詩人、小説家、東京大学名誉教授。
1988年、詩集『冬の本』で高見順賞受賞。
1995年、評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、1996年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、2000年『知の庭園――19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞受賞。
同年「花腐し」で芥川賞、2004年『半島』で読売文学賞、2005年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、2009年、詩集『吃水都市』で萩原朔太郎賞、2014年、詩集『afterward』で鮎川信夫賞、2015年、評論『明治の表象空間』で毎日芸術賞特別賞、2017年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞、2019年『人外』で野間文芸賞を受賞。
他の小説作品として、『もののたはむれ』『幽』『巴』『川の光』『月岡草飛の謎』、評論・随筆作品として、『平面論 一八八〇年代西欧』『官能の哲学』『黄昏客思』など。
2019年、日本芸術院賞を受賞。
日本芸術院会員。
 
沢木耕太郎(さわき・こうたろう)
1947年東京生れ。横浜国立大学経済学部卒業。
ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。
1979年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年に『一瞬の夏』で新田次郎文学賞。
その後も『深夜特急』や『檀』など今も読み継がれる名作を次々に発表し、2006年『凍』で講談社ノンフィクション賞を、2014年に『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞している。
近年は長編小説『波の音が消えるまで』『春に散る』を刊行。
その他にも『旅する力』『あなたがいる場所』『流星ひとつ』「沢木耕太郎ノンフィクション」シリーズ(全9巻)などがあり、2018年9月には、25年分のエッセイを収録した『銀河を渡る 全エッセイ』を刊行した。
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【配信での参加につきまして】
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【書籍付きチケットにつきまして】
・書籍を、イベントの配信チケットとセットで販売いたします
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時間 _ 20:00~22:00 (19:30オンライン開場)
場所 _ リアルタイム配信
▼入場料
■視聴参加:¥1,650(税込)
■書籍付きチケット:視聴参加¥1,650+『わたしが行ったさびしい町』(新潮社)¥1,980(ともに税込)
■サイン書籍付きチケットa:視聴参加¥1,650+『わたしが行ったさびしい町』(新潮社)¥1,980(ともに税込)
■サイン書籍付きチケットb:視聴参加¥1,650+沢木耕太郎『旅のつばくろ』¥1,100(ともに税込)
■サイン書籍付きチケットc:視聴参加¥1,650+『わたしが行ったさびしい町』(新潮社)¥1,980+沢木耕太郎『旅のつばくろ』¥1,100(すべて税込)

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