2021年8月26日(木)

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #70 天才ラディゲの遺作『ドルジェル伯の舞踏会』、初めて邦訳された「最終形」の秘密 訳者・渋谷豊さんを迎えて 聞き手:駒井稔

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1924年に20歳の若さでこの世を去ったフランスの作家ラディゲは、生涯『肉体の悪魔』と遺作『ドルジェル伯の舞踏会』の2つの長篇を残しました。
濃密な官能性と反社会性をまとった『肉体の悪魔』とは対照的に、同様に「道ならぬ恋」を主題にしつつも、貞操観念の強い古風な人妻をヒロインとした『ドルジェル伯の舞踏会』は、その精緻な心理描写と端正な文体で大好評を得ました。
当代きっての批評家アルベール・チボーデは、作中人物たちの心の動きをチェスにたとえ、「象牙の駒と駒がぶつかる乾いた音」が聞こえるようだと評しています。
まさに、フランス心理恋愛小説の伝統の最高到達点といえる作品です。

そんな『ドルジェル伯の舞踏会』は日本でも多くの翻訳で愛されてきましたが、これまでの邦訳はすべて、ラディゲの友人であるコクトーらがラディゲの死後に修正を加えた「初版」から訳されたものでした。
これに対し、今回の新訳は日本で初めて、ラディゲ本人が承知していた本作の最終的な姿(「最終形」)に基づく批評校訂版を底本としています。
両者にはどのような違いがあり、その違いは何を意味しているのでしょうか。
一人の天才とその仲間たち、そして彼の遺作がたどった数奇な運命を、本書を翻訳された渋谷豊さんにたっぷり語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

【プロフィール】
渋谷 豊(しぶや・ゆたか)
1968年生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業。
1995年から8年間のパリ滞在を経て、現在、信州大学人文学部教授。
パリ第四大学文学博士。
訳書に『人間の大地』(サン=テグジュペリ)、『海底二万里』(ヴェルヌ)、『ぼくのともだち』、『きみのいもうと』(ボーヴ/日仏翻訳文学賞受賞)、『鶏のプラム煮』(サトラピ)、『母の家で過ごした三日間』(ヴェイエルガンス)など。

駒井 稔(こまい・みのる)
1956年横浜生まれ。
慶應義塾大学文学部卒。
’79年光文社入社。
広告部勤務を経て、’81 年「週刊宝石」創刊に参加。
ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。
’97 年に翻訳編集部に異動。
2004 年に編集長。
2 年の準備期間を経て’06 年9 月に古典新訳文庫を創刊。
10 年にわたり編集長を務めた。
著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』(光文社新書)がある。
現在、ひとり出版社を設立準備中。

【日時】
2021年8月26日(木)18:30~20:00

【会場】
Zoom(オンライン)
※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。
メール配信日:8月23日・26日の2回

【参加方法】
本イベントは無料イベントです。どなたでもお申込みいただけます。
2021年8月5日(木)10:30~8月26日(木)17:30の間、下記より参加お申し込みを承ります。
▶視聴チケット(無料)はこちら(Peatixサイトが開きます。)

【注意事項】
*本イベントはZoomによる配信イベントです。当日店頭にご来店されてもご観覧いただけませんのでご注意ください。
*事前にZoomのバージョンが最新にアップデートされているかご確認の上ご視聴ください。
*お申込の際は、当日アクセスするアカウントと同じアドレスをご使用ください。
*配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします。
*インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからのご視聴が可能です。
*視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合はご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください。
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【お問合せ】
紀伊國屋書店新宿本店代表 03-3354-0131

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