2021年8月22日(日)

中村寛 × 金子遊「これからのエスノグラフィ(民族誌)」 『アメリカのをあるく』(平凡社)刊行記念


※本イベントはオンライン配信または2週間の見逃し配信でご参加いただけるイベントです。
詳細につきましてはページ下部をご確認ください。

同時代の世界。
そこで濃厚な存在を示す「アメリカ」をとらえるプロジェクトとして、なぜ「周縁のアメリカ」をフィールドワークするのか? 
それは地理的にも、社会・文化的にも、「周縁」においてその社会全体の構造――その歪みや亀裂、綻びも含め――がよりわかりやすく現象するからである。
 
2011年から18年まで、アメリカ先住民の地をはじめ、いくつもの信仰や文化に根差したコミュニティーで遭遇したことがらを叙述し探究した紀行文学と、揺れ動く現実を切り取ったスナップショットの記録。
都市を離れてストリートをあるき、カフェやガスステーションで足をとめ、レストランや雑貨店、文化施設に立ち寄る。
そうやって幾人もの人びとと言葉を交わした。
2020年のパンデミック以降、渡航することも難しい状況の中、フィールドのなかで生成した言葉と写真による「同時代スケッチ」を味わってほしい。
 
映像作家・フォークロア研究者で最新刊『『光学のエスノグラフィ フィールドワーク/映画批評』(森話社)を上梓した金子遊さんを迎え、本書の著者である中村寛さんが移動を連ねながら綴った「紀行文学」の文体の新たな境地について縦横に語っていただきます。
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【出演者プロフィール】
中村寛(なかむら・ゆたか)
多摩美術大学教授、人間学工房代表。専門は文化人類学。
「周縁」における暴力、社会的痛苦、差別と同化のメカニズム、反暴力/脱暴力の試みや芸術・文化運動、ソーシャル・デザインなどのテーマに取り組む一方、《人間学工房》を通じた文化運動をおこなっている。
著書に『残響のハーレム――ストリートに生きるムスリムたちの声』(共和国、2015年)。
編著に『芸術の授業――BEHIND CREATIVITY』(弘文堂、2016年)。
訳書に『アップタウン・キッズ――ニューヨーク・ハーレムの公営団地とストリート文化』(テリー・ウィリアムズ&ウィリアム・コーンブルム著、大月書店、2010年)。
 
金子遊(かねこ・ゆう)
批評家、映像作家。
多摩美術大学准教授、芸術人類学研究所所員。
映像、文学、フォークロアを領域横断的に研究する。
『映像の境域』(森話社、2017年)でサントリー学芸賞<芸術・文学部門>受賞。
その他の著書に『辺境のフォークロア』(河出書房新社、2015年)、『異境の文学』(アーツアンドクラフツ、2016年)、『混血列島論』(フィルムアート社、2018年)など。
共編著に『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社、2014年)、『アピチャッポン・ウィーラセタクン』(フィルムアート社、2016年)、『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社、2016年)、『ジャン・ルーシュ』(森話社、2019年)など。
共訳書にティム・インゴルド『メイキング』(左右社、2017年)、アルフォンソ・リンギス『暴力と輝き』(水声社、2019年)などがある。
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時間 _ 15:00~17:00 (14:30オンライン開場)
場所 _ リアルタイム配信
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■書籍つき配信参加:1,650円+『アメリカの<周縁>をあるく』2,970円
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