2021年11月11日(木)

松村圭一郎 × 松嶋健オンラインイベント「パンデミックとアナキズム~医療崩壊からくらしを再耕する~」 『くらしのアナキズム』(ミシマ社)刊行記念

【ジュンク堂 池袋本店】

【内容紹介】
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各地で起きている医療崩壊。
そして「助かるはずの命が助からない」事態。
実はこれは、パンデミックによる不可避の「天災」ではなく、効率化の名のもとに地域医療ネットワークを切り崩してきた私たち自身による「人災」なのではないか?
そして医療に限らず、あらゆる領域で同じような地崩れが起きているのではないか?  だとしたら、私たちはどのようにして、医療や経済をはじめとした「くらし」を構築し直していけばいいのか?
医療人類学の視点から、イタリアでの精神医療の状況を長年にわたって観察し、コロナ禍におけるイタリア医療崩壊について深い洞察を発信されている松嶋健さん。
文化人類学の視点から、国家などの社会システムに依らない「くらし」の可能性を提示する『くらしのアナキズム』著者の松村圭一郎さん。
お二人にとともに、古今東西の事例から、私たちが大切なくらしを守るための知恵、「緊急性の論理」に押し流されずに「くらしを耕す」ためのヒントを探ります。

【講師紹介】
松村圭一郎(まつむら・けいいちろう)
1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。
所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。
著書に『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、第72回毎日出版文化賞特別賞)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。

松嶋 健(まつしま・たけし)
1969年生まれ、大阪府出身。
広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授。専門は文化人類学、医療人類学。
主な著書に、『プシコ ナウティカ─イタリア精神医療の人類学』(世界思想社、2014 年)、『トラウマを生きる─トラウマ研究1』(2018 年)『トラウマを共有する─トラウマ研究2』(2019年)(以上、ともに共編著、京都大学学術出版会)、『文化人類学の思考法』(共著、世界思想社、 2019 年)、『医療人類学を学ぶための 60 冊─医療を通して「当たり前」を問い直そう』(共著、明石書店、2018 年)、『世界の手触り─フィールド哲学入門』(2015 年)『動物と出会うI─出会いの相互行為』(2015 年)『自然学─来るべき美学のために』(2014 年)(以上、ともに共著、ナカニシヤ出版)、『身体化の人類学─認知・記憶・言語・他者』(共著、世界思想社、2013 年)。

<注意事項>
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