結果発表!! 「いまの私が一番オモシロイと思う三島由紀夫作品は?」
大好評のうち幕を閉じた筑摩書房×新潮社×紀伊國屋書店新宿本店のコラボ企画「1周して!? あたらしいぞ文豪は」フェア。並行して行われていたのが 「90 年目の決着! 2015 いまの私が1番オモシロイと思う三島由紀夫作品は ……」国民投票(ちょっと大げさ?)です。憂国忌である本日、ついにその結果を発表いたします。ジャジャジャジャジャーン(ファンファーレ)
1位 「春の雪」(新潮文庫)
2位 「不道徳教育講座」(角川文庫)
3位 「金閣寺」(新潮文庫)
4位 「午後の曳航」(新潮文庫)
5位 「仮面の告白」(新潮文庫)
6位 「潮騒」(新潮文庫)
7位 「命売ります」ちくま文庫
8位 「花ざかりの森・憂国」新潮文庫
9位 「禁色」新潮文庫
10位 「夏子の冒険」角川文庫
・・・なるほど。現在当店の店頭では「命売ります」を筆頭に「肉体の学校」などちくま文庫がやや優勢なのですが、1冊だけとなるとやはり新潮文庫が圧勝ですね。そこへ食い込んだ「不道徳教育講座」、6月に当店でロケが行われた「アメトーーク読書芸人」でも光浦さんがおすすめしていましたが、まだ読んでいない方はぜひ!
いずれにしましても、投票いただいた多くの方々にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!(AI)
春の雪 豊饒の海 第1巻
三島由紀夫 / 新潮社
2002/10出版
ISBN : 9784101050218
価格:¥766(本体¥710)
維新の功臣を祖父にもつ侯爵家の若き嫡子松枝清顕と、伯爵家の美貌の令嬢綾倉聡子のついに結ばれることのない恋。
矜り高い青年が、〈禁じられた恋〉に生命を賭して求めたものは何であったか?――大正初期の貴族社会を舞台に、破滅へと運命づけられた悲劇的な愛を優雅絢爛たる筆に描く。
現世の営為を越えた混沌に誘われて展開する夢と転生の壮麗な物語『豊饒の海』第一巻。
不道徳教育講座
三島由紀夫 / 角川書店
2003/11出版
ISBN : 9784041212073
価格:¥679(本体¥629)
大いにウソをつくべし、弱い者をいじめるべし、痴漢を歓迎すべし等々、世の良識家たちの度肝を抜く不道徳のススメ。
西鶴の『本朝二十不孝』に倣い、逆説的レトリックで展開するエッセイ集、現代倫理のパロディ。
金閣寺
三島由紀夫 / 新潮社
2003/05出版
ISBN : 9784101050089
価格:¥680(本体¥630)
1950年7月1日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。
この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み―ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇…。
31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。