2014年7月31日(木)

植島啓司さん『処女神 ~少女が神になるとき~』出版記念トーク&サイン会「聖地と運命とセクシャリティーと」

2014年7月25日に発売される『処女神〜少女が神になるとき』は、宗教人類学者・植島啓司氏が、
ネパールの生き神クマリを30年以上にわたって研究した成果が込められています。

クマリとは、チベットのダライ・ラマのように転生する生き神であり、
強い霊力を持つとされ、ネパールの人々から尊崇を集めています。
ある条件に合う幼い少女が生き神クマリとして選ばれ、
出血などの徴候を示すと退位し、次のクマリが選ばれます。
国内外の聖地を研究している植島啓司氏は、歴代のロイヤル・クマリ(カトマンズ)はもちろん、
地方のクマリも含めて、長期にわたり現地調査を行いました。

本書では、この生き神クマリだけでなく、ヒンドゥー教やキリスト教、
仏教やゾロアスター教における女神信仰の系譜をたどり、
日本でも人気の高い観音菩薩との関わりについても触れていきます。
謎の探究と旅の記憶が交錯する、知的興奮の書となっています。

この『処女神』の刊行を記念し、植島啓司先生のトーク&サイン会を開催いたします。
新作に関わるテーマはもちろん、同じく長年の研究分野である、
運命やセクシャリティにまつわるお話もしていただく予定です。

【登壇者プロフィール】
植島啓司(うえしま けいじ) Keiji Ueshima
1947年東京生まれ。宗教人類学者。東京大学卒業。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、
ミルチャ・エリアーデらのもとで研究する。
NYのニュー スクール・フォー・ソーシャル リサーチ客員教授、関西大学教授などを歴任。
1970年代から国内外で宗教人類学調査を続けている。
『聖地の想像力』『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』『日本の聖地ベスト100』
『「頭がよい」って何だろう』『官能教育』『突然のキス』『賭ける魂』
『偶然のチカラ』『生きるチカラ』他、著書多数。

【お申し込み方法】
代官山 蔦屋書店の店頭、お電話またはオンラインストアにて
7月25日発売の対象書籍『処女神 ~少女が神になるとき~ 』(2,160円/税込)を
ご予約・ご購入で参加券を配付します。

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