【天才を超える】おはようございます。天狼院書店店主の三浦でございます。
先日の朝、『小倉昌男経営学』の担当編集、日経BP社の柳瀬博一さんが五歳児さんを連れて天狼院にいらっしゃいました。
「31日のTHE READ、ただみんなで深く読んでいくだけでなく、次世代型の流通網をみんなで考える会にしたら面白いんじゃないかな」
と言って柳瀬さんは、例のごとく少年っぽさが残る笑顔を見せます。
「次世代型の流通網?」
そう、と柳瀬さんは頷きます。
「Amazonって実は、北米と日本、そしてヨーロッパでしか本格的に広まっていない。世界の人口にしたら、大したシェアじゃないよね」
「つまり、それって、それ以外は流通網が整備されていないからってことですか?」
「そのとおり! 結局、Amazonって優秀な流通網の上に成り立っている商売なんだよね。だって、インターネットで受注出来たとしたって、実際に運ぶのは運送業者だからね。今は宅急便が届けてくれるでしょ。でもこれからは働き手がどんどんいなくなるから、ドライバーも不足してくる。そうなると、次世代型の流通システムが必要になってくる。それの仕組みは、まだ流通網が敷かれていない世界の大多数にも輸出できる巨大な産業になりえる」
「31日はそれを、みんなで考える会にするってことですか?」
「そう! もっといえば、ヤマトをつぶす計画を立てるってこと」
と、柳瀬さんはニヤリと笑います。
「それって、『小倉昌男経営学』を深く読み込んで、天才小倉昌男の思考をトレースして、それを打ち破る新しい流通網を真剣に考えるってことですね!」
「そう! みんなで天才を超える!」
「それ、面白い!!!」
ということで、今週木曜日、31日の次世代型知的体験「THE READ」、とんでもなく面白いことになりそうです!
これは参加しないとかなり損。
乞うご期待でございます!
というか、僕も本気で楽しみです!
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【原文】
天狼院書店店主の三浦でございます。
ネット通販が当たり前になった現代。
注目されるのは、インターネットですが、そもそもインターネットで受注・決裁できたとしても、それをリアルに運ぶ仕組みがなければ成り立たない。
まるで「水道」のように、当たり前になってしまったその配送の仕組ですが、本当に一昔前までは日本に存在しない業態だったそうです。
皆様は「宅急便」がなかった時代をご存じでしょうか。
それまではそれに似てはいますが、はるかに便が悪い、郵便小包という仕組みがあったそうですが、今日発送して明日正確な時間に届くというようなものではなかったようです。
「宅急便」は、実はあるひとりの男の「発明」によって生み出されたものなのです。
その仕組を発明した男こそ、クロネコヤマトの宅急便の発案者にしてヤマト運輸社長だった小倉昌男氏だったのです。
その小倉昌男氏がすべて自分で筆を執って書き上げたのが今回の「THE READ」のタイトル作品『小倉昌男経営学』(日経BP社)だったのです。
「経営学」とタイトルにありますが、この本は経営者だけに向けられて書かれた本ではありません。
経営とはこうするべきだ!
経営何箇条!
といったような、上から目線の本ではなく、「リアルタイム感」がある本です。
つまり、自分がその場にいて、小倉昌男氏になったつもりで考えることができる。
小倉昌男氏が、
なぜ宅急便という新しい業態を創りあげたのか、
どうやってその仕組を実際に構築していったのか、
構築するうえで、何が障壁となって、どうやって乗り越えていったのか、
そのときの「思考」の軌跡が丹念に書かれている作品なのです。
これを読むことによって、僕らはその、ときにフェルミ推定的な、ロジカルシンキング的な、あるいはラテラルシンキング的な思考の軌跡をトレースすることができます。
そういった「体験」ができる稀有な本なのです。
今回、「THE READ」では、この絶対名著の担当編集、日経BP社の柳瀬博一さんをお迎えして、制作過程や小倉昌男氏の人となりを伺いながら、さらに一歩進んで、この本の先にある価値を、皆様とともに発掘して、研磨して行きたいと思っております。
「THE READ」はその場に参加する皆様と一緒に創り上げていく、その場で出来上がる体験型の「コンテンツ」です。積極的に参加いただき、本の先にある価値を一緒に創り上げて行ければと思います。
どうぞよろしくお願いします。
*当日は7月24日に誕生日を迎えた柳瀬博一さんの「半世紀到達パーティー」も開きたいと思います!お酒は天狼院でご用意しますが、差し入れ大歓迎ですので、よろしくお願いします!
【概要】
日時:7月31日(木)19:30−21:30(受付開始19:00)
定員:30名様
参加費:2,000円+1ドリンク
場所:天狼院書店「東京天狼院」
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