『論語』を読むことなどがブームですが、中国の古典から、われわれは何を学ぶことができるのでしょうか。そして、読むこと、学ぶこととは、そもそもどういうことでしょうか。
本シリーズでは、中国文学、中国思想研究の第一人者たちが、哲学、文学、芸術、嗜好など幅広い題材から必読の文献を選び、原典から適宜抜粋して原文と翻訳の対照ができるように配置して論じています。
古典への回帰や再生ではなく、古典による転回を行いつつ、現在の「知」について批評的であろうとすることで、中国だけでなく日本を含めて「近代」そのものを問い直し、本質主義から脱却するために古典を読むことができます。
当日は、本シリーズをはじめ、多くの関連書を紹介しつつ、文学・思想そして人文学と、その豊かな展開の可能性を縦横無尽に語っていただきます。
*登壇者プロフィール
中島隆博(なかじま・たかひろ)
第1巻『コスモロギア:天・化・時』編者。東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国哲学・比較哲学。『悪の哲学:中国哲学の想像力』(筑摩書房、2012)、『共生のプラクシス:国家と宗教』(東京大学出版会、2011)、『荘子:鶏となって時を告げよ』(岩波書店、2009)など。
廣瀬玲子(ひろせ・れいこ)
第2巻『人ならぬもの:鬼・禽獣・石』編者。専修大学文学部教授。専門は中国文学。ジン・ワン『石の物語:中国の石伝説と『紅楼夢』『水滸伝』『西遊記』を読む』(法政大学出版局、2015)、アンヌ・チャン『中国思想史』(共訳、知泉書館、2010)など。
志野好伸(しの・よしのぶ)
第3巻『聖と狂:聖人・真人・狂者』(3月刊行予定)編者。明治大学文学部准教授。アンヌ・チャン『中国思想史』(共訳、知泉書館、2010)、フランソワ・ジュリアン『道徳を基礎づける:孟子vsカント、ルソー、ニーチェ』(講談社現代新書、2002)など。
開催日時:2016年2月12日(金) 19時~(開場18時30分)
開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約・ドリンク付き)
参加ご希望の方は店頭または電話にて、『中島さん廣瀬さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さるか、『お申込みはこちら』のリンク先専用応募フォームからお申込み下さい。電話 03-3291-5181 イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせ下さい。
※当日17:00より1階総合カウンターにて受付を行います。 参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、 1Fカフェにて、カフェチケットと指定のドリンクをお引換えください。 イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。 尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。