『ぐるりのこと。』(2008年)から7年。待望の新作『恋人たち』が数々の映画賞を受賞した、橋口亮輔監督の最新エッセイ「まっすぐ」がele-king booksから発売されます。
本書は、2013年3月からweb連載している内容を再編集し、書き下ろしを加えた最新エッセイ集。
『恋人たち』が生まれるきっかけとなったワークショップのこと、リリー・フランキーや倍賞美津子、加瀬亮など俳優たちとのこと、連載のきっかけとなった木下惠介監督、『二十才の微熱』を見た淀川長治、巨匠大島渚との邂逅など、一つひとつの日常を積み重ねて、真摯に現実と向きあってきた橋口亮輔監督の姿が浮かび上がります。
『恋人たち』を読み解くサブテキストとして、現在の橋口亮輔監督を知るうえでの必携の一冊となっています。
今回B&Bでは、橋口監督と懇意であり、本書にも登場する原恵一監督とともに、刊行記念イベントを開催。
原恵一監督は、『河童のクゥと夏休み』や『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』などの名作を手掛けた映画監督です。
お互いの出会いや最新作(橋口監督『恋人たち』、原監督『百日紅』)、エッセイ「まっすぐ」についてなど、ざっくばらんに語り合います。お楽しみに!
【出演者プロフィール】
橋口亮輔(はしぐち・りょうすけ)
映画監督。1962年長崎県生まれ。1993年『二十才の微熱』が劇場記録を塗り替える大ヒットを記録。1995年の『渚のシンドバッド』ではロッテルダム国際映画祭でグランプリなど数々の賞に輝く。2002年の『ハッシュ!』では、第54回カンヌ国際映画祭監督週間に正式招待され、世界70カ国以上の国で公開。2008年の『ぐるりのこと。』では、初主演の木村多江、リリー・フランキーに多くの演技賞をもたらした。2015年秋、待望の7年ぶりの長編新作『恋人たち』が公開。第89回キネマ旬報ベスト・テンで第1位を獲得したほか、数々の映画賞を受賞した。
原 恵一(はら・けいいち)
映画監督。1959年群馬県生まれ。『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(2002年)が高い評価を受け大人も楽しめるアニメを確立。『河童のクゥと夏休み』(2007)など、丁寧な日常描写が特徴。『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』で第6回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞などを受賞。最新作の『百日紅』(2015年)では、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門にて審査員賞を受賞した。