Titleでは、小林エリカさんによる最新作『光の子ども』の第2巻刊行を記念して、『光の子ども 2』展を開催します。
小説「マダム・キュリーと朝食を」で芥川賞・三島賞候補となった小林エリカさんによる最新作、コミック『光の子ども 2』。
本展では、薄い和紙に描かれた原画を特別に展示するほか、第1・2巻からの印象的なシーンを掲出したパネル、さらに小林エリカさんの執筆・描画中の様子を撮った写真パネルなどもあわせて展示することで、まさに渾身作である本作を立体的に紹介いたします。マンガ表現の最先端といえる『光の子ども』の世界に触れる、またとない機会です。
◇『光の子ども』について
史実とフィクションを交えた物語のなかで、2011年の日本に生まれた主人公“光”と、猫の“エルヴィン”は、時空を越えて“放射能”の歴史をたどります。
福島第一原発事故から丸5年、いまだ原発稼働の賛否が渦巻く現代日本において、私たちが抱えるエネルギー問題は、根源的に“放射能”の歴史と地続きにあります。“放射能”について、知ること、考えることのきっかけを提示する本作は、いまこそ読まれるべき作品といえます。
小林エリカ
1978年生まれ。作家・マンガ家。東京在住。著書、小説「マダム・キュリーと朝食を」(集英社)にて芥川・三島賞候補に。アンネ・フランクと実父の日記をめぐるノンフィクション『親愛なるキティーたちへ』(リトルモア)、作品集『忘れられないの』(青土社)他。その他の活動としては〈Project UNDARK〉としてアルバム『Radium Girls 2011』、〈kvina〉としてポストカードブック『Mi amasTOHOKU 東北が好き』(リトルモア)など。
開催日
2016年3月10日(木)ー 2016年3月31日(木)
時間
11:00 – 21:00 水曜・第三火曜日休み イベント開催日(14日・22日・31日)は18:00で終了
場所
Title 2階ギャラリー