2016年5月20日(金)

狂い咲きフライデイ・ナイト 第一回 パロディって何なのさ?

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パクリ、オマージュ、トリビュート。こんな言葉に押し出されて、昨今あまり使われなくなった「パロディ」というキーワード。ギリシャ語で「擬似」を意味するparaと「歌」を意味するōidēというふたつの言葉を語源とし、古来から本歌取りや替え歌のようなかたちでおもしろがられてきた表現方法。

戦後さまざまな文化が欧米からもたらされた反動で、特に六〇年代半ばから日本のサブカルチャーで急速にチカラを持つことになりました。たとえば和田誠が雑誌『話の特集』で発表した「殺しの手帖」や同じく和田が川端康成の名作を伊丹十三、植草甚一、庄司薫ら人気作家の文体で書き分けた「新・雪国」。赤瀬川原平の連載「櫻画報」は掲載誌の編集長が更迭される騒ぎに。赤塚不二夫のブレーンだった長谷邦夫は「バカ式」(つげ義春「ねじ式」と天才バカボンのマッシュアップ)を神様・手塚治虫が創刊した漫画雑誌『COM』に掲載。自分の作品を引用された写真家から盗作と訴えられ、裁判を通してパロディとは何かを問うたマッド・アマノなど、彼らが産み出したパロディ作品は世の中を常に挑発してきました。

コンピュータが誰にでも扱える道具になり、コピペやサンプリングがあたりまえになった今、堀部とミズモトが伝説的パロディ作品をピックアップし、ダブル・ディー&スタインスキーよろしくバック・トゥ・バックのDJスタイルでドロップ。お楽しみに!

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ミズモトアキラ
1969年、松山生まれ。エディター/DJ。音楽、映像、写真、デザインなどを多角的に扱い、文、編集、デザインを手がける傍ら、トークイベントやワークショップの主催も精力的に行っている。

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堀部篤史
誠光社店主

開催日:2016年5月20日(金)
時間:19時-21時
会場:誠光社
参加費:1000円+要1ドリンクオーダー

ご予約方法
E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加日程、お名前、お電話番号をご記載のうえ、こちらのメールアドレスまでお送りください)

または店頭、お電話(075-708-8340)にて承ります。
ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます。

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