講演録『後世への最大遺物』は、内村鑑三の著作のなかでもっともよく読まれたものの一つです。
そこで彼は、人間が後世に残し得る「最大」のものとして「高尚なる勇ましい生涯」を挙げています。
そうした人生を送った典型的な人物として内村は、『代表的日本人』で西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の五人を取り上げています。しかし、もし現代で改めて『代表的日本人』が書かれるとしたら、そこに挙げられる人物の一人が内村鑑三なのかもしれません。
彼の代表的な著作の言葉に寄り添いながら内村の人生と思想の今日的な意味を皆さんと考えてみたいと思います。(記:若松英輔)
日時 2016年5月22日(日)15:00~
会場 ジュンク堂書店難波店内特設会場
定員 40名 (申込先着順)
岩波ブックレットNo.845『内村鑑三をよむ』をご持参ください。
当日店頭での購入も可能です。
ジュンク堂書店難波店カウンター、もしくはお電話にてご予約を承ります。
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ジュンク堂書店難波店
TEL 06-4396-4771
大阪市浪速区湊町1-2-3マルイト難波ビル3階
講師紹介
若松 英輔 (わかまつ えいすけ)
批評家
1968年(昭和43年)、新潟県に生まれる。慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。
「越知保夫とその時代 求道の文学」で第14回三田文学新人賞受賞。
著書に『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』『池田晶子 不滅の哲学』(トランスビュー)、『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』(河出書房新社)、『吉満義彦 詩と天使の形而上学』(岩波書店)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)などがある。