2013年に発売し、長く注目を集め続けている本『生き心地の良い町~この自殺率の低さには理由(わけ)がある』は、岡檀さんが4年間かけて、ある小さな町を調査した結果を1冊にまとめたものです。
どこにでもある、ごくごく普通の田舎町、徳島県海部町(現・海陽町)。岡さんが調査地に選んだ太平洋に面した人口3000人のこの小さな町は、なぜか自殺の少ない「日本の自殺最希少地域の町」でもありました。
なぜこの町では自殺率が低いのか、という立証することが難しいテーマを掲げ、岡さんは緻密に、根気強く調査をしていきます。そして見えてきたのは、海部町で 独自に築かれてきた「人とのつながり方」。どうやら自殺率の低さは、その人が暮らすコミュニティとも関係している、そんなことがわかってきました。
最新『コトノネ』18号の「ぶっちゃけインタビュー」にご登場いただいた岡さんに、「生き心地の良い町のヒミツ」を、さらに詳しく伺います。
【出演者プロフィール】
岡 檀(おか・まゆみ)
和 歌山県立医科大学保健看護学部講師、慶應義塾大学SFC研究所上席所員。「日本の自殺希少地域における自殺予防因子の研究」で博士号を取得。コミュニティ の特性が住民の精神衛生にもたらす影響について関心を持ち、フィールド調査やデータ解析を重ねてきており、その研究成果は学会やマスコミの注目を集めてい る。
里見喜久夫(さとみ・きくお)
季刊『コトノネ』発行人/編集長 2012年に障害者の「働く」をテーマにした雑誌『コトノネ』の創刊に関わり、編集長を務める。2008年にドイツW杯を記念して、選手のいない写真集 『’06 GERMANY』を出版。絵本に、『ボクも、川になって』、『もんばんアリと、月』など。日本ペンクラブ会員。
http://kotonone.jp/
時 間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order