今、日本で、アジアで、そして世界で、人々が勝手にいろいろな〈場所〉をつくり始めています。面白いのは、交通網と情報インフラの発達によって、そうした〈場所〉の間の交流が急速に活性化していることです。超独立系雑誌の『5』5号の刊行を記念して、今回編集に関わった毛利嘉孝、居原田遥、寄稿者でマレーシア・インドネシアの文化と政治の研究をしながら展覧会の企画などを手がける徳永理彩に加えて、『大人が作る秘密基地』(DU BOOKS)、『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)の著者であり、編集者、プランニング・エディターである影山裕樹が、各地に広がる場所が生み出している文化について徹底的に議論します。
毛利嘉孝(もうり・よしたか)
1963年生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ Ph.D。社会学、文化研究・メディア研究。東京藝術大学教授。主著に『ストリートの思想』(日本放送出版協会)、共著に『アフター・テレビジョン・スタディーズ』など。
居原田遥(いはらだ・はるか)
1991年沖縄県生まれ。沖縄やアジア圏の芸術運動、オルタナティブ・カルチャーを関心の主軸とし、企画・展覧会などを行う。主な活動に「寄り道キャラバン」プロジェクト・コーディネーター(2015、アジア7都市 )、川田淳個展「終わらない過去」(2015、東京)企画など。
徳永理彩(とくなが・りさ)
文化労働者。マレーシアとインドネシアの人権運動研究・文化研究。近年はアート社会運動のプロジェクトを手がけ、サバのPangrok Sulapによる版画美術運動の研究調査や展示企画を行う。東京外国語大学、都留文科大学で講師を務める。
影山裕樹(かげやま・ゆうき)
1982年東京都生まれ。編集者、プランニング・エディター。アート/カルチャー書のプロデュース、ウェブサイトや広報誌の編集、展覧会やイベント、芸術祭の企画・ディレクションなど幅広く活動している。「NPO法人 芸術公社」、路上観察ユニット「新しい骨董」メンバー。
時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order