『パリの国連で夢を食う。』は、川内有緒さんの5年半におよぶ国連での体験とパリでの生活を綴った記録。
今回はその刊行を記念して、実はこの本のタイトル名付け親でもある高野さんと、国連の舞台裏やパリライフを盛りだくさんに話します。
外からは見えない国連の仕事ぶり、また奇妙な慣習やイベントの数々。そこに集う個性的な職員たち。そして、海外で暮し、働くとは、どういうこと? などなど。
何を隠そう高野さん、仏文科出身で、ワインもチーズも大好き。パリに長期滞在したこともありますが、そこはさすが辺境ノンフィクション作家、ちょっと変わったその目的とは……。
またバングラディシュなど、共通の本の舞台のことを話しながら、二人がいったいどんな風に取材をして本にしているのか、そんなノンフィクション執筆の裏側も飛び出しそう。
グローバルの最先端!の話のはずながら、どこかゆるい、でも驚きに満ちた時間になりそうな二人のトークです。
川内さんご出演の本書関連イベントは今回限り。お聴き逃しなく!
【プロフィール】
・川内有緒(かわうち・ありお)
東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、アメリカ・ジョージタウン大学にて修士号を取得。 コンサルティング会社やシンクタンクに勤務し、中南米社会の研究にいそしむ。その合間に南米やアジアの少数民族や辺境の地への旅の記録を、雑誌や機内誌に発表。2004年からフランス・パリの国連機関に5年半勤務したあと、フリーランスに。現在は東京を拠点に、面白い人やモノを探して旅を続ける。著書に『パリでメシを食う。』(幻冬舎文庫)。第33回新田次郎文学賞を受賞した『バウルを探して~地球の片隅に伝わる秘密の歌~』(幻冬舎)がある。
・高野秀行(たかの・ひでゆき)
1966年 東京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に執筆した『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。 「誰も行かないところへ 行き、誰もやらないことをし、それをおもしろおかしく書く」をモットーとする。主な著書に『アヘン王国潜入記』、『西南シルクロード は密林に消える』など。2006年 『ワセダ三畳青春記』で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。2013年『謎の独立国家ソマリランド』で第35回講談社ノンフィクション賞を、第3回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。