2016年9月2日(金)

紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session #21 ゾラとルーセル、フランス近代文学の魅力 講師:國分俊宏先生

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古典新訳文庫におけるゾラ短篇集『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』の鮮やかな新訳で読者を魅了した國分俊宏先生が、20世紀初頭に活躍した作家レーモン・ルーセルの伝説的作品『アフリカの印象』の新訳を手がけました。九州発の本作りを目指す熊本の出版社・伽鹿舎から、坂口恭平さんのドローイングに合わせての翻訳です。解説はいとうせいこうさんという豪華な布陣。言葉の魔術師と呼ばれ、ブルトンが絶賛し、フーコーが魅せられた謎の天才・ルーセルがアフリカを舞台に描いた奇想に満ちた一冊が、日本にふたたび蘇り、難解で知られる作品がぐっと読みやすくなりました。

ゾラ短篇集では、典型的な長篇作家として知られるゾラの知られざる短篇小説の世界を見事に切り取って一冊を編み、今回は20世紀後半になって再評価されつつあるルーセル作品を絵に合わせて抄訳するという意欲的な試みに挑戦した國分先生に、この2冊の新訳の楽しみ方、そして「読み」の機微に触れるお話、総じてフランス文学の魅力を縦横に語っていただきます。

今回は、この『アフリカの印象』を出版した伽鹿舎代表の加地葉さんを特別ゲストに迎え、本書の成り立ちや関わった方々とのお話も交えてのトークセッションとなります。(聞き手:光文社古典新訳文庫編集長 駒井稔)
※会場では、普段は九州限定のため東京の書店では販売されていない伽鹿舎の『アフリカの印象』も特別に販売いたします。
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店KINOPPYとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)第21回です。

○日時:2016年9月2日(金)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2016年8月14日(日)午前10:00時より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702

*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には渡辺先生の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

講師紹介
國分俊宏(こくぶ・としひろ)
1967年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第3大学博士課程修了(文学博士)。青山学院大学国際政治経済学部教授。フランス文学専攻。訳書に『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』(ゾラ)、『抄訳アフリカの印象』(ルーセル)、『額の星 無数の太陽』(ルーセル、共訳)、『哲学者たちの動物園』(マッジョーリ)、『少女』(ヴィアゼムスキー)などがある。

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