坂口恭平さん『現実脱出論』、尹雄大さん『体の知性を取り戻す』(共に講談社現代新書)の同時発売を記念して、坂口さんと尹さんのトークイベントを行います。
坂口さんは今回の本で「目に映っている”現実”だけが世界のすべてではない」ということを、読者の皮膚に伝わるようにお書きになっています。一方、尹さんは自分の体のかすかな違和感を手がかりに、武術体験を通じて、頭が思っている”現実”と体にとっての”現実”のちがいを探っています。
偶然にも同時に刊行された二冊をあわせて読むと、それぞれまったく別のアプローチであるにもかかわらず、お二人は同じ地平にたどりついているように読めるのです。誰もが通ってきた幼少期の「あの体感」を今でも手放さず、思考し続ける気鋭のお二人によるトークは、きっと目に映る景色を一変させ、あなたの常識をゆさぶることでしょう。すばらしい体験になります、ぜひお聴き逃しなく!
日時:2014年10月9日(木) 午後7時~
会場:西武池袋本店別館8階 池袋コミュニティ・カレッジ コミカレホール
参加チケット:1,000円(税込)
チケット販売場所:西武池袋本店書籍館地下1階リブロリファレンスカウンター
お問合せ・電話でのご予約:リブロ池袋本店 03-5949-2910
【プロフィール】
坂口恭平 (さかぐち・きょうへい)
1978年、熊本生まれ。建築家・作家・絵描き・歌い手、ときどき新政府内閣総理大臣。著書に『TOKYO 0円ハウス0円生活』(河出文庫)、『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)、『幻年時代』(幻冬舎、熊日出版文化賞)、『坂口恭平躁鬱日記』(医学書院)、『徘徊タクシー』(新潮社)、弾き語りCDアルバムに『Practice for a Revolution』などがある。
尹雄大 (ゆん・うんで)
1970年、神戸生まれ。テレビ番組制作会社、出版社を経てライターに。インタビュー原稿やルポルタージュを主に手がける。10代で陽明学の「知行合一」の考えに触れ、心と体の一致をさぐるために柔道や空手、キックボクシングを始める。1999年、武術研究家の甲野善紀氏に出会い、松聲館に入門。2003年、光岡英稔氏に出会い、韓氏意拳を学び始める。主な著書に『FLOW韓氏意拳の哲学』(冬弓舎)、『子どもが語る施設の暮らし』(共著、明石書店)などがある。