窓と作りつけの暖炉のほかには何もない部屋、左上には2014年という数字。ページをめくるたびに時間がワープして描かれるのは、アメリカのある家族の歴史、そして紀元前30億50万年から22175年にいたる壮大な地球の歴史……まったく新しい文学、究極のグラフィック・ノヴェル/アート・ブック、そして深遠なる哲学の書、それが『HERE ヒア』という途方もない書物です。
日本版刊行に際して著者のマグワイア氏が来日、聞き手に『HERE ヒア』を日本でいち早く紹介したロック漫筆家の安田謙一さんを迎えてトークショーを開催いたします。
この貴重な機会をお見逃しなく!
概要
日程:2016年10月23日 (日)
時間:18:00~19:30 開場 17:30~
料金:1,080円(税込)
定員:50名様
会場:本店内 小教室
お問合せ先
青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)
リチャード・マグワイア
1957年ニュージャージー州生まれ。イラストレーター、グラフィック・デザイナー、コミック・ブック・アーティスト、ミュージシャン。〈ニューヨーカー〉に定期的に寄稿しているほか、〈ニューヨーク・タイムズ〉〈マクスウィーニーズ〉〈ル・モンド〉〈リベラシオン〉などに作品を掲載。オムニバス映画『ルールーとその他の狼たち』(2003)と『暗闇の恐怖(たち)』(2007)のそれぞれの一部で脚本・監督、また独自の玩具シリーズのデザインを手がける。バンド〈リキッド・リキッド〉の創立メンバー・ベーシストでもある。6ページのコミック「ヒア」は、1989年コミック誌〈ロウ〉に登場するや、たちまちコミックというメディアの可能性を広げる革新的な作品として評価された。「ヒア」のフルカラー拡大版である本書で2016年アングレーム国際漫画フェスティバル最優秀作品賞を受賞。
安田謙一
1962年神戸生まれ、神戸在住の「ロック漫筆家」。ポップカルチャーを中心に様々な媒体で執筆を行うほか、CD監修、ラジオのディスクジョッキーなど多岐に渡って活動。著書にピントがボケる音』(国書刊行会)、『すべてのレコジャケはバナナにあこがれる』(市川誠との共著、太田出版)、『ロックンロールストーブリーグ』(辻井タカヒロとの共著、音楽出版社)、『なんとかと なんとかがいた なんとかズ』(presspop)、『神戸、書いてどうなるのか』(ぴあ)がある。
書籍情報
『HERE ヒア』
国書刊行会
リチャード・マグワイア/大久保譲訳
B5変型判・上製・オールカラー・300頁
本体 4,000円 + 税
今まで誰も読んだことがない文学
誰も見たことがないアート
まったく新しい哲学
がここにある
窓と作りつけの暖炉のほかには何もない部屋、左上には2014年という数字。ページをめくると、1957・1942・2007……と様々な年代の同じ空間が現れ、さらに異なった年代の断片が共存・混在していく。そして紀元前30億50万年から22175年まで、ある家族の記憶の数々が地球の歴史と一体となって圧倒的なビジュアルで奏でられていく――リチャード・マグワイア『ヒア』はある部屋の一角の物語であり、地球の黎明期から遥かな未来まで、この空間で起こる無数の出来事の物語である。コミック形式の画期的なヴィジョンの完成形として、このジャンルの最大の発明家の一人が送りだす、まったく新しい文学、究極のグラフィック・ノヴェル/アート・ブック、そして深遠なる哲学の書にして驚異の書物がついに登場! *日本版特別附録:1989年オリジナル版・2000年版「ヒア」と、クリス・ウェアのエッセイなどを収録。