2016/11/7(月) 19:00~20:30
la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko
7両編成にもかかわらず、客室はわずか14室、たった30人で満席になってしまう豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」。日本初のクルーズトレインは2013年10月の運行開始から今に至るまでいつも予約は満杯です。この魅力的な電車のデザインを手がけたのが水戸岡鋭治さん。その基本的なコンセプトは「最高レベルのものを提供し、お客様に圧倒的な感動を五感で味わってもらう」というものです。
その根底には、乗車時間がたとえ1分でも鉄道による移動はすべて「旅」であり、乗客にその体験を楽しんでもらうことが大切であるというデザイナーとしての思いがあります。このたび『電車をデザインする仕事—ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた!—』(新潮文庫 11月1日刊)の刊行を記念し、絵が好きでイラストレーターの仕事に就いてから、デザイナーとして活躍するまで、どのような思いでデザインを続けてきたのかをふりかえります。
さらに800系新幹線「つばめ」、特急「ソニック」、「かもめ」、D&S列車の「特急 ゆふいんの森」、「特急 指宿のたまて箱」、「SL 人吉」、「JRKYUSHU SWEET TRAIN 或る列車」など、20年間以上手掛けてきた代表的な鉄道車両のデザイン・設計や、JR九州大分駅や商業施設クイーンズスクエア横浜など公共空間デザインなど、その着想と仕事術について、世界中の鉄道を乗りつぶし、「ななつ星 in 九州」や「JRKYUSHU SWEET TRAIN 或る列車」にも乗車経験のあるフォトジャーナリスト・櫻井寛さんを相手に語ります。
※トーク終了後、会場で『電車をデザインする仕事—ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた!—』を買われた方へ向けて、水戸岡鋭治さんがサイン会を行います。お時間の都合上、サインはお1人さま1冊までとさせていただきますので、ご了承ください。
書籍紹介ページ
電車をデザインする仕事―ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた!―
水戸岡鋭治/著
※購入されたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前になります。
水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)
1947年岡山県生まれ。イラストレーター・デザイナー。’72年、東京にドーンデザイン研究所設立。’88年、「ホテル海の中道」(福岡)のデザインに参加後、JR九州・香椎線のリゾート列車(アクアエクスプレス)をデザイン。これをきっかけにJR九州の車両、駅舎などを多数デザインし、菊池寛賞・毎日デザイン賞・日本鉄道賞・ブルネル賞など多くの賞を受賞している。現在、JR九州デザイン顧問、両備グループデザイン顧問。
櫻井寛(さくらい・かん)
1954年長野県生まれ。昭和鉄道高校を経て、日本大学芸術学部写真学科卒。出版社写真部勤務の後、90年にフォトジャーナリストとして独立。これまでに取材した海外の鉄道は92か国を数える。水戸岡鋭治氏デザインの列車には、「ななつ星in九州」に3回、「或る列車」に4回など乗車回数を重ねている。日本写真家協会、日本旅行作家協会会員。東京交通短期大学講師。近著に「にっぽん縦断民鉄駅物語」(交通新聞社)。
自由席:2,000円