2016年12月8日(木)

紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session #24 新訳『薔薇の奇跡』で読む、孤高の作家ジュネの魅力 講師:宇野邦一先生

logo_kinokuniya320世紀前半のフランスで、少年時代から非行を繰り返して投獄され、監獄でコクトーに文才を見出された異色の作家ジュネ。今回新訳となった『薔薇の奇跡』は、ジュネ自身の体験を元に監獄での暴力と性、生と死を眩惑的なまでに描ききった驚異的な小説です。

本作は60年前に初めて日本語に翻訳され、以来多くの熱心な読者を獲得してきました。日本におけるジュネのイメージはこれら初期の翻訳によって形成されてきたわけですが、ジュネ研究の第一人者である宇野邦一氏による新訳『薔薇の奇跡』は、その後のジュネの生涯や作品の分析をもふまえた精密な読みによって、まったく新しい作品像、まったく新しい作家像を提示するものとなっています。いまの時代、ジュネは私たちに何を語りかけてくるのでしょうか。

また、抽象性が高く、混沌としたジュネの文章は、歴代の翻訳者たちを悩ませてもきました。そのような翻訳にまつわる工夫や苦労話も含め、ジュネの魅力を縦横に語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫創刊編集長 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店KINOPPYとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第24弾です。

○日時:2016年12月8日(木)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2016年11月23日(水)午前10:00時より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702
*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には宇野先生の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

講師紹介
宇野邦一(うの・くにいち)
フランス文学者、批評家。1948年島根県生まれ。京都大学文学部仏文科卒業。パリ第8大学でジル・ドゥルーズの指導をうけ、アントナン・アルトーについての研究で1980年博士号取得。文学、思想のほか、演劇、ダンスなどについて幅広い批評活動を行う。著書に『意味の果てへの旅』『反歴史論』『ジャン・ジュネ―身振りと内在平面』『〈兆候〉の哲学―思想のモチーフ26』など多数。訳書に『フーコー』(ドゥルーズ)、『アンチ・オイディプス』(ドゥルーズ/ガタリ)、『判決』(ジュネ)など多数。

新宿本店 へのアクセス情報を見る
新宿本店 トップページに戻る

イベント情報の詳細はこちら