世界各地でテロが起こるなど、平和問題が身近になっていますが、71年前に広島と長崎で被爆した人たちの声は、高齢化もあり、なかなか届かないようになってきました。
今夏、デンマークのスポーツブランド「hummel(ヒュンメル)」が、長崎の被爆者・谷口稜曄さんと平和を祈念するスニーカーを作製し、その収益すべてを使って、谷口さんによる平和講演を実施されます。
谷口さんは、郵便配達中に爆心地から1.8kmの地点で被爆。3年7ヶ月に及ぶ入院生活の後退院。60年以上にわたり平和活動を続け、特に自らの入院時の写真『赤い背中の少年』が世界で発表された1970年以降は、最前線で体を張り、声をからしてこられました。この3年、入退院を繰り返す中でも、「このままでは死ねないと思っている」と語られています。
今回、一般向けの講演会を、創業時より平和について発信してきた隆祥館書店で開催させていただくことになりました。
参加費はシューズの収益で賄われるため、今回は谷口さんについて書かれた著作の購入代のみでご参加いただけます。谷口さんは、被爆二世で長崎原爆被災者協議会事務局長の柿田富美枝さんとともに話して下さいます。
当たり前に思っている平和が損なわれるということがどういうことなのか、
今回の催しを機会にお考えいただければと思います。
後世に被爆者の記録を残さなければならないという責任を感じさせるように、
長崎での被爆のことを語りつづけてこられた谷口さんの思いを、私たちは、知っておかねばならないと思っています。ぜひこの機会に、ご参加下さい。
谷口稜曄(たにぐち すみてる)
1929年福岡県生まれ。1945年、郵便配達中に爆心地から1.8kmの地点で被爆。3年7ヶ月に及ぶ入院生活の後退院。60年以上にわたり平和活動を続け、特に自らの入院時の写真『赤い背中の少年』が世界で発表された1970年以降は、最前線で体を張り、声をからしてきた。この3年、入退院を繰り返す中でも、「このままでは死ねないと思っている」と語る。日本原水爆被害者団体協議会の代表委員、長崎原爆被災者協議会の会長を務め、世界各地で核の廃絶と平和の尊さについて訴えてきた。2010年には国連本部に招かれて演説をするなど、2015年には、個人としてノーベル平和賞候補にも推薦された。87才になる今も、「私を最後の被爆者に」と世界中で平和を訴えている。
柿田富美枝(かきた ふみえ)
1953年長崎県生まれ。1993年より長崎原爆被災者協議会に勤務し、被爆二世として本格的に平和活動を始める。2002年、および2014年にはワシントンで追悼祈念集会、2015年にはニューヨークでNPO再検討に向けたNGO共同行動に日本被団協の代表として参加。また、長崎被爆二世の会を仲間とともに設立し、被爆者を支え、被爆体験を次の世代へ伝える活動も実施。「子どもたちと平和について、命について、考える取り組みにしたい」と語る。
長崎原爆被災者協議会事務局長。
開催日:平成29年1月19日 木曜日
時 間:18:30開場 19:00開演
会 場:隆祥館書店5階 多目的ホ-ル
参加費: (内訳 参加費:無料 +本一冊より1,620円~3240円 )
『谷口稜曄聞き書き 原爆を背負って』 久 知邦著 西日本新聞社発刊
『生きているかぎり語りつづける』 舘 林愛著 主婦の友社発刊
※当店にて書籍ご購入の方のみ、サイン会へのご参加が可能です。
(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)
振込先
三井住友銀行上町支店 (普通) 1353923 カ)リュウショウカンショテン
申込み・お問合せ
隆祥館書店 TEL:06-6768-1023
住所:大阪市中央区安堂寺町1-3-4 谷町6丁目⑦番出口向かい
Eメ-ル:ryushokan@eos.ocn.ne.jp
主催: 隆祥館書店
後援:hummel(ヒュンメル)・長崎原爆被災者協議会・西日本新聞社・主婦の友社