天狼院書店店主の三浦でございます。
昨今、独立起業を夢見る人は多いですが、その成功率は極めて低いと言われております。
かくいう僕も、現在社長6年生でございますが、起業当初から何度も破滅の瀬戸際まで行きました。
ビジネスで失敗を繰り返してきた中で、わかったことがございます。
一過性の仕事を幾つも請け負ったところで、それは自分を馬車馬のように働かせるだけの結果になる。永遠に安定しないし、明日も仕事をもらえるとも限らない。
天狼院はおかげさまでオープン1周年を迎えることができました。
けれども、このままのかたちでは想い描くような成長を実現することは到底できないとわかっております。
そんなときに、いつも様々コラボさせてもらっている、アットビジネスセンター社長の大竹さんが僕にこんなことを言いました。
「三浦さん、ビジネスの要諦はストックです。いつまでもフローでいると疲弊するばかりです」
僕の月間労働時間は520時間ほどです。
日々、全開バリバリのフルスロットルで仕事をしていて、すくなくとも860日以上、休みをとっていません。
大竹社長の言葉が、身に染みるようによくわかりました。
たしかに、天狼院では雑誌「READING LIFE」や劇団天狼院の準備、福岡天狼院の開店準備と未来に対して手は打っていますが、それは一過性のビジネス、すなわち「フロー」にもなりかねないし、下手をすれば、福岡天狼院も赤字となるかもしれません。
もちろん、すべて全力で打ち込みますが、このままではいつ倒れてもおかしくない。
大きな飛翔も期待できないでしょう。
「たとえば、大竹さんが天狼院の社長なら、どんなストックビジネスを作りますか？」
そんな何気ない問いかけが始まりでした。
実は、大竹さんはアットビジネスセンターという都内でも有数の会議室ビジネスを展開しているだけではなく、行列待ちのレンタルオフィス「インスクエア」を展開したりと様々なビジネスを手がける、連続した起業家「シリアル・アントレプレナー」なのです。
しかも、独立前は、大手のラーメン店を200店舗のフランチャイズにする仕事もなさっている。
おどろくべきことに、それぞれの起業をほとんど資金をかけないかたちで立ち上げ成功させている。
大竹さんは僕にとって、ビジネスの先輩なのでございます。
数日後、大竹さんは僕の質問に明確な答えを用意してくれました。
「今の天狼院さんなら、ブランド価値が高まっています。私の周りでも天狼院さんを知っている人が多くいます。そのブランドを活かして、会社の中に天狼院を作るというのはいかがでしょうか？」
実は、それはもう幾つかの場所でやっていることでした。
天狼院がプロデュース棚を持っている起業さんがあります。
福岡のTSUTAYAさんなどにも天狼院コラボ棚がありました。
しかし、大竹さんの案は今までやってきたことよりも具体的でした。
それこそが、「1坪天狼院」構想でした。
「まずは私からそれを実践しましょう。インスクエア内に、1坪天狼院を作りましょう」
今回、その大竹社長を天狼院マーケティング・ラボにお招きして、ストックビジネスの作り方について、そしてお金がなくとも起業できる方法について、詳しく伺いたいと思います。
今回はどうせですので、天狼院を飛び出して、改装したばかりのアットビジネスセンターさんの大きな部屋をお借りして開催したいと思います。
大竹社長はどうやってアットビジネスセンターやインスクエアという総計すると年商10億円にも及ぶビジネスモデルを資金をかけずに立ち上げることができたのか？
そして、大竹社長と僕が構想している「1坪天狼院」とは、いったい、どんなかたちのストックビジネスなのか、詳しくお話したいと思います。
アットビジネスセンターとインスクエア、そして天狼院のビジネスモデルをトレースすることによって、皆様には活きたビジネスについて、マーケティングについて、学んで頂ければと思います。
また、例のごとく、皆様と一緒に新しいかたちのマーケティング、ビジネスを考えて行ければと思います。
LIVEでストックビジネスの作り方を学んでいただいた後は、ワークショップで実際にストックビジネスを考えてもらおうと思います。
またとない機会になると思います。
乞うご期待でございます。
【概要】
日時：10月29日（水）
19：30〜21：30（19：00開場・受付開始）
定員：80名様
参加費：5000円
場所：アットビジネスセンター池袋駅前別館
【プロフィール】
大竹啓裕（おおたけ・たかひろ）
1963年福島県生。千葉工業大学卒業。ラーメン店のフランチャイズ化に関わり、全国で200店舗展開。ラーメンFC成功で養ったマーケティング理論で不動産業界に革命を起こしたいと考え、42歳で起業、アットオフィスをつくる。その後、会議室ビジネスを始め、ビジネスを多角化。「大人のレンタルオフィス」インスクエアを池袋ではじめる。現在、手がけるビジネスの年商は10億円を超える。
