2014年10月29日(水)

『降りられない船―セウォル号沈没事故からみた韓国』トークショー&サイン会 著者ウ・ソックン×中沢けい「誰も降りられない『資本主義という船』の行方は?」

日にち:平成26年10月29日(水)
時間:18:30~
三省堂書店 神保町本店8階特設会場

2014年4月16日、韓国南西部沖合で旅客船・セウォル号が沈没。
事故当時から日本を含めて世界のメディアは傾いたセウォル号や救出の様子、
そして韓国社会が抱える問題点を大きく取り上げました。
経済的格差や公共財の民営化にともなう安全問題、悲劇の裏側には、韓国だけの問題ではない
グローバル資本の巨大な落とし穴がありました。

だれも降りられない「資本主義という船」の行方は?

モデレーターに韓国文学にも詳しい作家・中沢けい氏を迎え、韓国の経済学者ウ・ソックン氏が、セウォル号を通じて私たちは何をみてどうすべきかを語ります。

◆ご入場は無料ですが、ご予約が必要です。◆

https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=nfoc-qjtbn-7c1336cc6fcf9d86635dbe1c86d1af30

・トークイベント終了後にサイン会を予定しています。
・サイン会にご参加希望の場合は、当店でお求めいただいた書籍をお持ちいただくか、
会場で書籍をご購入ください。

◆出演者

ウ・ソックン(『降りられない船ーセウォル号沈没事故からみた韓国』著者)

1968年ソウル生まれ。

1990年延世大学経済学科卒業

1996年フランスパリ第10大学生態経済学 博士

現代環境研究員、金融経済研究所研究委員を経て国際連合枠組条約の政策分科議長、技術移転分科理事を最後に公職から退いた。現在は韓国生態経済研究会の会員、「緑色評論」編集諮問委員、市民運動グループ「我らが夢見る国」の共同代表を務めている。著書として『病んだ子どもたちの世代』(2005)、『食べ物、国富論』(2005)、『88マンウォン世代』(明石書店から『韓国ワーキングプア 88万ウォン世代―絶望の時代に向けた希望の経済学』として翻訳出版された)、『直線たちの韓国』(2008)、『生態ペダゴジ』(2009)、『文化で生きる』(2011)、『一人前人生』(2012)、小説『Mofia 財政部とマフィア』(2012)『アナログな愛し合い方』(2013)、『不況10年』(2014)などがある。

中沢けい(モデレーター:映画『海を感じる時』著者・法政大学教授)
作家・法政大学文学部教授。高校在学中に書いた『海を感じる時』で群像新人賞受賞。このデビュー作以来、日常的な出来事の細部を描き出す力量が高く評価されてきた。84年『水平線上にて』で野間文芸新人賞受賞。主な著書に『野ぶどうを摘む』『女ともだち』『喫水』『曇り日を』『仮寝』『楽譜帳』『豆畑の昼』『さくらささくれ』『楽隊のうさぎ』『月の桂』『うさぎとトランペット』など、エッセイ集に『時の装飾法』『人生の細部』『大人になるヒント』ほか。1995年から現在にいたるまで日韓文学フォーラムを通して韓国の作家たちと深く交流をしている。2011年にK-BOOK振興会会長に就任し、同年「第三回韓国文学コンテスト」の審査委員長を務めた。同名小説を原作にした映画『海を感じる時』が、現在東京・テアトル新宿ほか全国で公開中。

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