2014年12月2日(火)

『アートにとって価値とは何か』会田誠さん × 著者・三潴末雄さん 日本の現代アートの挑戦と役割~いかにして世界のアートシーンと向き合うか

ミヅマアートギャラリーディレクター三潴末雄さんとゲストが「日本」をテーマに語り合う対談シリーズ「日本再再再発見」。
2011年 猪子寿之さんを皮切りに、植島啓司さん&高橋正宣さん、高橋龍太郎さん、椹木野衣さん、茂木健一郎さん、原研哉さんとさまざまな現場で活躍をされている方をゲストに招き、開催をしてきました。 第7回目となる今回は、三潴末雄さんのはじめての著書『アートにとって価値とは何か』(幻冬舎)の刊行を記念し、美術家 会田誠さんをゲストにお迎えして開催いたします。
現代アートシーンは今もなお、西洋がその世界の中心にあるといえるでしょう。西洋が築きあげてきたアートの価値観はゆるぎなく、その文脈にのらない日本をはじめとする非西洋圏の表現は、亜流とみなされるか、エキゾチックなものとして評価されてきました。そんな中、三潴さんは、日本の現代アートの魅力を国内外にあらゆる形で紹介しながら、いつかアートシーンの中心地であるニューヨークでミヅマアートギャラリーの作家たちと暴れたいと語ります。では、日本の現代アートはいかにして世界のアートシーン、アートマーケットに挑戦することができるのでしょうか。
今回は会田さんと三潴さんとともに、日本の現代アートは世界のアートシーンにどのような姿勢で向き合えばいいのか、どのように挑むことができるのかをお話いただきながら、日本のアートの役割と使命、さらにその可能性を考えていきます。

三潴末雄さんからのメッセージ
東日本大震災後、日本のことを、より深く考えるようになった。
かつて三島由紀夫は「日本は何か、という最終的な答えは、左右のナショナリズムが完全に剥離したあとでなければ出ないだろう。」(『「国を守る」とは何か』より)と喝破した。 今こそ、世界を滅ぼすことも、創造することもできる、巨大な思想が3.11以降の日本に求められているのではないだろうか? 青山ブックセンターのお誘いもあり、役不足を承知の上で、無手勝流だが「日本再再再発見」のトークを引き受けることにした。私は長年、現代アートのギャラリーを主宰してきたが、アートの力、言葉の力を信じている。
三潴末雄 ディレクター

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