『ツレがうつになりまして。』の著者である漫画家・細川貂々さん一家が、はじめての沖縄家族旅行に行きました。沖縄南城市のハーブ園での民泊体験、那覇市首里の八重山料理の店『潭亭』の料理、市場探索などを通して知ったのは、「食べ物は薬になる」という、沖縄ならではの食の知恵「ぬちぐすい」の考え方。細川さんが、五感を通して味わった「ぬちぐすい」初体験は、昨年11月にコミック・エッセイ『ツレ元気、からだにいいゴハン計画』としてJTBパブリッシングより出版されました。本書の「ぬちぐすい」体験の案内人は、長く沖縄を取材し、沖縄をテーマにした著作のある吉江真理子さん。細川さんの初沖縄ゴハンにぜひ食べてもらいたいと選んだのは、吉江さんが「島ハーブ」と呼んで取材を続けている、島野菜や島育ちのハーブを使う「ぬちぐすい」料理の数々でした。
今回は本書に登場する「ハーブ香房 花ふう」より、フレッシュな生葉をご提供いただき、かんたんな使い方をご紹介いたします。参加者のみなさまにも、月桃などの生葉をおみやげにお持ち帰りいただく予定です。また、本書で細川さんが味わった『潭亭』の島ハーブ料理のレシピも数点、特別に提供していただきます。
沖縄は長く長寿県として知られていましたが、戦後、食の欧米化によって、長寿県から転落しました。県をあげて長寿をふたたびとりもどそうという動きのひとつに、欧米型の食生活の見直しがあります。その鍵になるのが食の知恵「ぬちぐすい」という考え方といってもいいでしょう。
細川さんの沖縄初ゴハン体験をふりかえり、「ぬちぐすい」ってなんだろうというテーマについてふたりで語り合います。毎日のゴハンの大切さを再認識し、いまを生きるわたしたちの暮らしのヒントにしていただけるトークショー。どうぞ、ご期待ください。
終了後、サイン会も開催いたします。
細川貂々 ほそかわ・てんてん
1969年生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、漫画家、イラストレーターとして活動。夫のうつ闘病生活を描いた『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)が大ベストセラーになり、2009年にドラマ化、2011年に映画化もされた。著書に『ツレがうつになりまして』『その後のツレがうつになりまして』『7年目のツレがうつになりまして』『ツレと貂々、うつの先生に会いに行く』『本当はずっとヤセたくて』(幻冬舎)『それでも母が大好きです』(朝日新聞出版)、『タカラヅカ夢の時間紀行』(亜紀書房)『そして<彼>は<彼女>になった 安冨教授と困った仲間たち』(集英社インターナショナル)、『40歳から「キレイ」と「オシャレ」始めました』(幻冬舎)など多数。
吉江真理子 よしえ・まりこ
東京都出身、学習院大学文学部フランス文学科卒業。出版社勤務を経てフリーの編集者、ライターに。男性誌『ターザン』、女性誌『クロワッサン』等のライターとして執筆。雑誌の取材で訪れた竹富島をきっかけに八重山の島々に魅かれ、沖縄取材を続けている。著書には、『ヤマト嫁 沖縄に恋した女たち』(毎日新聞社)、『島唄の奇跡 白百合が奏でる恋物語、そしてハンセン病』(講談社)、沖縄の島ハーブ取材の文を収録した共著『沖縄的人生』(光文社)がある。『島唄の奇跡』の原稿は集英社第2回開高健ノンフィクション賞最終候補に。
概要
日程:2017年3月26日 (日)
時間:14:00~15:30 開場 13:30~
料金:1,080円(税込)
定員:50名様
会場:本店内 小教室
お問合せ先
青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)