2014ブラジルW杯の開催に合わせ今年の6月に刊行された、ブラジル人サッカー指導者・ネルソン松原の自伝『生きるためのサッカー』。その産みの親として取材・解説を担当した文化研究者の小笠原博毅さん。
そして、欧州サッカーにおける人種差別との戦いを論じた話題の新書『サッカーと人種差別』を7月に上梓した、文芸評論家・フランス文学研究者の陣野俊史さん。
サッカーやスポーツの現場に情熱的に身を浸しつつ、それらをめぐるさまざまな言説や社会問題を批評的に読み解くお二人をお招きして、「サッカー、その不気味なもの美しいもの」というテーマでお話しいただきます。
※トークイベントにご参加いただいたみなさまには、サウダージ・ブックス特製『生きるためのサッカー』刊行記念冊子をもれなくプレゼントします。
【プロフィール】
陣野俊史(じんの・としふみ)
1961年生まれ。明治大学フランス文学専攻博士課程単位取得満期退学。20世紀フランス文学の研究を専門としつつ、現代文学・音楽・スポーツと幅広いジャンルで批評活動を展開。著書に、『サッカーと人種差別』(文春新書、2014)、『世界史の中のフクシマ
ナガサキから世界へ』(河出ブックス、2012)ほか多数。
小笠原博毅(おがさわら・ひろき)
1968年生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程修了。社会学PhD。研究テーマはスポーツにおける移動と人種差別の文化。共編著に『サッカーの詩学と政治学』(人文書院、2006)、編著に『黒い大西洋と知識人の現在』(松籟社、2009)など。現在神戸大学大学院国際文化学研究科教員。