毎月、今注目のクリエイターをご紹介している、箱の様な本棚。
今月はアートディレクターの鎌田順也氏。
北海道を拠点に活動されている鎌田氏。
道内に留まらず全国の企業のブランディングを手掛けられています。
9月7日からは、札幌グランドホテルにて初の個展「日常生活と美」も開催され、2012年の独立以降より今に至るまでのアーカイブを展示されています。
弊店でのフェアでは、月刊ブレーンと竹尾のコラボ企画「Book Jacket: Senses」のために制作されたブックカバー「和洋」を展示販売致します。
以下「和洋」のコンセプトについての鎌田氏からのメッセージです。
「『い織り』は和の表情を持つ紙だが、和と洋の中間の見本として機能させられたらと考えた。赤と銀のステッチのような「洋」のパターンがまず視線を捉え、そのディテールに目を凝らすと、やがて紙地の持つ「和」の表情が見えてくるというコンセプト。銀のパターンの部分に箔押しを施すことで、手に取った時の触覚の情報量を増やし、このカバーへの愛着を深めてもらうことを意図している。また、色のバリエーションがこの紙の大きな魅力のひとつ。それを引き立てるためグラフィックには赤を用い、本当に使いたいと思われるブックジャケットにしたかったので、本を巻いたときのたたずまいや、本棚に入れて心地よい色であることも、色を選ぶ時のポイントにした。カバーの表4側には 色の色名を記載し、ブックカバーでありながら紙見本としての機能も持たせている。」
当フェアでは鎌田氏が選んだ10色の『い織り』が、「和洋」というブックカバーになって並んでいます。
ぜひ店頭で、その色と手触りをお楽しみ下さい。
【プロフィール】
鎌田 順也/Kamada Junya
アートディレクター/グラフィックデザイナー。
1976年北海道生まれ。東海大学卒業。北海道芸術デザイン専門学校卒業。KD主宰。「洋菓子きのとや」「松尾ジンギスカン」「トモエ 福山醸造」、横浜の和雑貨ブランド「濱文様」「東京ミッドタウン デザインタッチ」など北海道内だけでなく、全国規模の企業ブランディングを手がける一方、北海道ナチュラルチーズの専門店「チーズのこえ」などの個人店舗の総合ディレクションを行い、規模を問わず活動している。
近年は北海道沼田町 沼田厚生クリニックのサイン計画など行政の案件も多く手がける。
主な受賞に、ニューヨーク ONE SHOW 金賞・銅賞、ロンドン D&AD 金賞・銀賞・銅賞、グッドデザイン賞、JAGDA新人賞2014、JAGDA賞2011、日本パッケージデザイン大賞 金賞・銀賞・銅賞、日本サインデザイン賞 最優秀賞など多数。東海大学、札幌大谷大学非常勤講師。
会期:2017年09月01日(金) – 2017年09月30日(土)
時間:7:00~深夜2:00(営業時間)
場所:蔦屋書店2号館 1階 ブックフロア
主催:代官山 蔦屋書店
共催・協力:株式会社竹尾
問い合わせ先
03-3770-2525