2017年11月22日(水)

「歩くことで見えてくるもの」石川直樹 × 石戸諭 × 東辻賢治郎 トークイベント 『ウォークス 歩くことの精神史』(左右社)刊行記念

logo_abc100ふと名案が浮かんだり、動揺していた気持ちが落ち着いたり。歩くことが私たちの気持ちのあり方に深く関わっているのは、誰しもが納得できることでしょう。この夏翻訳刊行されたレベッカ・ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』は人類学、宗教、文学、芸術、レジャー、都市論など、広大なジャンルをフィールドに、〈歩くこと〉と思考と文化の結びつきを描き出します。

このたびお招きするのは、エベレストをはじめとする世界中の高峰から、国東半島や新潟、知床半島などの日本の土地まで、あらゆる場所を旅しながら作品を発表し続ける写真家・石川直樹さん。そして東北からチェルノブイリへーー土地土地を歩き「2011年3月11日」からを生きる人びとの物語を描いたノンフィクション『リスクと生きる、死者と生きる』を刊行したジャーナリストの石戸諭さん。歩くことでどんな風景が広がってゆくのか。さまざまな土地を旅し、歩いてきたお二人とともに、〈歩くこと〉が作品や取材にどのように結びついているか、大部な本書をどのように読んだのか、翻訳者の東辻賢治郎さんを交えて自由に語り合っていただきます。

石川直樹 いしかわ・なおき
1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』『K2』(SLANT)を5冊連続刊行。最新刊に写真集『知床半島』(北海道新聞社)『DENALI』(SLANT)、著書『ぼくの道具』(平凡社)がある。現在、千葉・市原湖畔美術館にて個展『この星の光の地図を写す』開催中。

石戸諭 いしど・さとる
1984年生まれ、東京都出身。2006年立命館大学法学部卒業、同年に毎日新聞入社。岡山支局、大阪社会部、デジタル報道センターを経て、2016年1月にBuzzFeed Japan に入社。2017年に著書『リスクと生きる』(亜紀書房)を刊行。

東辻賢治郎 とうつじ・けんじろう
1978年生まれ。翻訳家、建築・都市史研究。関心領域は西欧初期近代の技術史と建築史、および地図。

日程:2017年11月22日 (水)
時間:19:00~20:30 開場18:30~
料金:1,350円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室

お問合せ先
青山ブックセンター 本店
電話:03-5485-5511
受付時間:10:00~22:00

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書籍情報
『ウォークス 歩くことへの精神史』
レベッカ・ソルニット/著
4,500円+税

歩きながら『人間不平等起源論』を書いたルソー。病と闘う知人のためにミュンヘンからパリまで歩き通したヘルツォーク。釈放されるとその足でベリー摘みに向かったソロー。不正と抑圧を大行進によって告発したキング牧師。二足歩行の起源に始まり、巡礼、登山、都市の時代、そしてポスト工業化社会へ、〈歩くこと〉が人類史の広大なフィールドで思考と文化に深く結びつき、

創造力の源泉となっていることを解き明かす。レベッカ・ソルニットの歴史的傑作。

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