アルベルト・ジャコメッティ。
この”天才”は彫刻家としてその名を分類されがちですが、 肖像画などの油彩作品の制作も精力的におこなっていました。
2018年1月5日公開の映画『ジャコメッティ 最後の肖像』では、 ジャコメッティとジャコメッティの肖像画の最後のモデルとなった アメリカ人作家、ジェイムズ・ロードの18日間が描かれていますが、 それは、「2日あれば終わる」というジャコメッティの一言から始まった” 完成しないポートレート”と、 アトリエに訪れる人物の複雑な関係があらわとなる衝撃的かつコミカルな記録です。
映画の中でジャコメッティは度々、みたままに描きたいがかけない、と口にします。
諏訪も「どうせなにもみえない」というタイトルの作品を描いており、2011年に刊行された作品集もその名を冠しています。
見た目には異なる作風のジャコメッティと諏訪の共通項である”視覚認識の絶え間ない更新”という思考をポイントに、 「写実とは何か」「肖像画とは何か」、果ては我々は何が見えて何が見えないのかという問いに迫ります。
【参加条件】
イベントチケット(1,080円/税込)をご予約・ご購入のお客様先着70名様に参加券をお渡しします。
【お申込み方法】
以下の方法でお申込みいただけます。
①代官山 蔦屋書店 店頭(2号館1階アートコーナー)
②オンラインストア
③お電話 03-3770-2525 アートコーナー
【対象商品】
・イベント参加券(1,080円/税込)
【ご注意事項】
*参加券1枚でお一人様にご参加いただけます。
*イベント会場はイベント開始の15分前からで入場可能です。
*当日の座席は、先着順でお座りいただきます。
*参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承くださいませ。
*止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
【プロフィール】
諏訪敦 (スワ アツシ)
画家・美術家。
ドキュメンタリーの視点を孕みながら、「現実を忠実に再現する」という写実のテーゼを多角的なアプローチで乗り越え、視ることの拡張を試みている。
1994年文化庁芸術家派遣在外研修員としてスペイン在住、 帰国後の1999年に舞踏家 大野一雄・慶人親子 を題材にしたシリーズ制作に着手。
ユニークな制作は次第に知られるようになり、2011年NHK日曜美術館 「記憶に辿りつく絵画~亡き人を描く画家~」にて単独の特集。2013年には小谷忠典監督 短編映画作品『flow』に出演し、 2016年にNHK ETV特集「忘れられた人々の肖像 ~画家・諏訪敦 “満州難民”を描く~」放映された。
内外で活動を展開し、主な個展に 2011年「どうせなにもみえない」 (諏訪市美術館/長野)、2014年「Sleepers」(Kwai Fung Hin Art Gallery/香港)、 2015年「美しいだけの国」(成山画廊/東京) 、 2017年「諏訪敦 2011年以降/未完」(三菱地所アルティアム)などがあり、 3冊目の絵画作品集『Blue』(青幻舎)を発刊したばかり。
桑田光平 (クワダ コウヘイ)
東京大学准教授。専門はフランス文学・芸術。
東京大学文学部で英米文学を学んだ後、同大学院でフランス文学を専攻。修士号取得後、リヨン高等師範学校、 リヨン第2大学、パリ第4大学、パリ第8大学でフランス文学ならびに美術を学ぶ。 2009年、パリ第4大学で博士号取得。東京外国語大学講師を経て現職。 著書に『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』(水声社、2011)、 『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(共著、立東舎、2016)、 訳書にパスカル・キニャール『さまよえる影たち』(共訳、水声社、2017)など。 ジャコメッティと同時代の詩人に関する論文・エッセイを多数発表している。
会期 / 2018年01月24日(水)
定員 / 70名
時間 / 19:30~21:00
場所 / 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
主催 / 代官山 蔦屋書店
共催・協力 / キノフィルムズ・サルーテ・プレイタイム
問い合わせ先 / 03-3770-2525
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