2月28日発売予定の開沼博『はじめての福島学』(イースト・プレス)の刊行を記念して、著者の開沼博さんと、社会学者の上野千鶴子さんのトークイベントを開催致します。
福島第一原発事故から間もなく5年目に入ろうとしていますが、いま福島はどうなっているのでしょうか? メディアでは放射線の問題ばかりがクローズアップされていますが、いま実際に福島の抱える問題とは何なのでしょうか?
『「フクシマ」論』でデビューした著者が、今回4年ぶりに福島をテーマに書き下ろしした最新刊、開沼さんは「福島学」を掲げました。
今回、対談のゲストには、開沼さんの「師匠」であり、日本における「女性学」(フェミニズム)をけん引してきた上野千鶴子さんをお招きしました。
福島から見える日本の問題の数々や、一つの「学」を背負いつくりあげていくことの意味など、お二人に自由自在に語っていただきます。
トークイベント参加ご希望の方はリブロ池袋本店書籍館地下1階リファレンスカウンターにて参加チケットをお求め頂くか、お問合せ番号で電話予約下さい。
日時:3月10日(火) 午後7時~
会場:西武池袋本店別館9階 池袋コミュニティ・カレッジ20番教室
参加チケット:1,000円(税込)
チケット販売場所:西武池袋本店書籍館地下1階リブロリファレンスカウンター
お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910
【プロフィール】
開沼博(かいぬま・ひろし)
社会学者。1984年福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。専攻は社会学。現在、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員、読売新聞読書委員、経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会原子力小委員会委員など。著書に『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)、『漂白される社会』(ダイヤモンド社)がある。共著に『「原発避難」論―避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店)、『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』(青土社)、『闘う市長―被災地から見えたこの国の真実』(徳間書店)、『1984 フクシマに生まれて』(講談社文庫)など多数。
撮影:岡戸雅樹
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
社会学者・立命館大学特別招聘教授・東京大学名誉教授・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了、平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、国際日本文化研究センター客員助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経る。1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年から2011年3月まで、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2011年4月から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。専門は女性学、ジェンダー研究。『上野千鶴子が文学を社会学する』(朝日新聞社)、『差異の政治学』(岩波書店)、『おひとりさまの老後』(法研)、『女ぎらい』(紀伊國屋書店)、『不惑のフェミニズム』(岩波現代新書)、『ケアの社会学』(太田出版)、『女たちのサバイバル作戦』(文藝春秋)、『上野千鶴子の選憲論』(集英社新書)など著書多数。