2018年6月8日(金)

白井聡さん・大澤聡さんトークイベント 『「国体」の呪縛とは何か? 』 『国体論―菊と星条旗』(集英社)刊行記念 

【隆祥館書店】
隆祥館書店のお客様にはすっかりおなじみとなった政治学者・白井聡さん。
私も大変、楽しみにしていた、書き下ろしの新刊『国体論 菊と星条旗』は、期待を上回る素晴らしい作品です。今回は、その刊行を記念して、トーク・イベントをおこないます。
白井さんの新刊『国体論 菊と星条旗』は、戦前・戦後の歴史を「国体」をキイワードに読み解く、斬新な「近現代史」です。戦前の「国体」といえば、万世一系の皇統。とくに昭和のファシズムの時代に力をふるった価値観です。
なぜ、そんな戦前の「遺物」が、戦後の日本を縛り続けているなどと言えるのか?このことだけでも刺激的な問いなのですが、じつは「国体」が、対米従属の根本原因であるという大胆な仮説を白井さんは、この本で展開しています。
「菊と星条旗」というサブタイトルも、じつに刺激的ですね。

さて、ゲストの大澤聡さんは、『三木清教養論集』『三木清大学論集』などを編集した、気鋭の批評家です。大澤さんに「国体」思想が日本を覆ったころの日本の哲学界や論壇について解説していただきながら、白井さんが問題視している、「国体」が日本人に植え付けてしまった「思考の型」=「支配の否認」について、議論します。
おふたりのお話のあとは、今の日本の状況がまったく違って見えてくるはずです。
ぜひ、奮って、ご参加ください。

【プロフィール】
著者:白井 聡(しらい・さとし)
1977年生まれ。政治学者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。博士(社会学)。専攻は政治学・社会思想。京都精華大学人文学部専任講師。『永続敗戦論―戦後日本の核心』(太田出版)で、石橋湛山賞、角川財団学芸賞、いける本大賞を受賞。

ゲスト:大澤 聡(おおさわ・さとし)
1978年生まれ。批評家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。近畿大学文芸学部准教授。著書に『批評メディア論』(岩波書店)、『教養主義のリハビリテーション』(筑摩選書、5月15日発売)、編著に『三木清教養論集』をはじめとする三部作(講談社文芸文庫)、『1990年代論』(河出ブックス)などがある。

開催日 : 平成30年6月8日 金曜日
時間  :  18:30開場   19:00
開演会場  :  隆祥館書店5階 多目的ホ-ル
参加費:2,500円(1,485円+本代『国体論―菊と星条旗』1,015円) 講演のみ: 2,500円
当日の場合:500円アップ(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)

*振込先 三井住友銀行上町支店 (普通)1353923  カ)リュウショウカンショテン

申込み・お問合せ:  隆祥館書店 TEL:06-6768-1023
住所:大阪市中央区安堂寺町1-3-4 谷町6丁目⑦番出口向かい
Eメール:  ryushokan@eos.ocn.ne.jp
主催: 隆祥館書店          後援: 集英社

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