日時:5月26日(土)15:00〜17:00
場所:そごう千葉ジュンヌ3F 16の小さな専門書店内 シアター駒鳥座
参加費:※上記ご予約の上、開催日までに当店にて『未完の巡礼』をご購入ください(整理券をお渡しいたします)
定員:30名
※イベント中の録音・撮影はご遠慮ください
書籍紹介
『未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ』
1980年代から90年代の半ばにかけて、極地の冒険やヒマラヤ登山が隆盛を極めたころ、何人もの登山家や冒険家たちが突然の事故で命を失ってしまった。
そうしたなかで直接会って話を聞くことができた、忘れがたい冒険者たちがいる。
植村直己、長谷川恒男、星野道夫、山田昇、河野兵市、小西政継の6人の人たちだ。
生前の交流や山と溪谷社との関わりなどを中心に、6人の事績を顕彰して綴られた邂逅の記録である。時代が経過するなかで、現地を訪ねてその足跡を辿ってみる――。
世界的な極地冒険家・植村直己は、グリーンランド、シオラパルクへの旅を、アルプスやヒマラヤで記録を残した、登山家・長谷川恒男は、カラコルム、フンザへの旅を、動物写真家・星野道夫は、アラスカ、シシュマレフへの旅を、世界最強と言われた登山家・山田昇は、アラスカ、マッキンリーへの旅を、北極点に単独徒歩到達した冒険家・河野兵市は、故郷である愛媛県・瀬戸町への旅を、そして登山を世界レベルに主動した登山家・小西政継は、ネパール、マナスルBCへの旅をトレースする。
それは、「巡礼」にも似た旅だった。 偶然ではあろうが、6人のうち4人までが43歳で亡くなっている。
彼らが活躍できた時代とはどういう時代だったのか、志半ばでヒマラヤや極地に逝った、6人の事績を現地に訪ねて綴られた彼らとの交流の記録である。
神長幹雄/著 山と溪谷社 1,836円 ISBN 978-4-635-17822-8
神長幹雄(かみながみきお)
1950年、東京生まれ。1975年、信州大学人文学部卒業。在学中休学して2年弱アメリカに滞在。山と渓谷社入社後は雑誌編集部を経て、94年11月から98年11月まで『山と渓谷』編集長。その後は出版部に所属し、多数の山岳図書の編集を担当。海外取材の経験も多く、個人的にもこれまで60カ国以上を旅する。著書に『運命の雪稜』(山と渓谷社、2000年)、『豊饒のとき』(私家版、1990年)など。日本山岳会会員。