「メディアはメッセージである」等のフレーズで、1960年代に時代の兆児となったマーシャル・マクルーハン。
彼はメディアとテクノロジーの本質を独特な表現でとらえ、死後もその言葉や理論は参照され続けました。
近年ベストセラー『〈インターネット〉の次に来るもの』を著したケヴィン・ケリー氏も繰り返し言及するなど、世界的にマクルーハン再評価の機運は高まっています。
メディアの本質とは何なのか、そしてどこへ向かうのか。
近刊『マクルーハンはメッセージ メディアとテクノロジーの未来はどこへ向かうのか?』はマクルーハンを研究し続け、ケヴィン・ケリー氏の著作の翻訳者としても知られる服部桂氏が、それらを考察した一冊です。
今回トークイベントのゲストにお迎えする松島倫明さんは、『〈インターネット〉の次に来るもの』をはじめ、未来を予見する数々の名著の編集を手がけ、その目利きと手腕に定評のある編集者です。
改めてメディアというものを考えるときに、マクルーハンという切り口がどのように有効で、そこからいったい何が見えるのか。お二人に縦横無尽に語っていただきます。
【プロフィール】
服部桂(はっとり・かつら)
1951年、東京都出身。早稲田大学理工学部で修士取得後、1978年に朝日新聞に入社。87年から2年間、米MITメディアラボ客員研究員。科学部を経て、出版局で「ASAHIパソコン」副編集長、「DOORS」編集委員、「PASO」編集長。94年に新聞紙面で初のインターネット連載。その後、企画報道部でデジタル面、科学部でbeを担当。2011年から同社ジャーナリスト学校シニア研究員。メディア研究誌「Journalism」編集を担当。16年に朝日新聞社を定年退職後フリーに。著書に『人工現実感の世界』、『人工生命の世界』、『メディアの予言者』など。訳書に『ハッカーは笑う』、『人工生命』、『デジタル・マクルーハン』、『パソコン創世「第3の神話」』、『ヴィクトリア朝時代のインターネット』、『謎のチェス指し人形「ターク」』、『チューリング』、『テクニウム』、『<インターネット>の次に来るもの』。また『デジタルテレビ日米戦争』(共訳)、『「複雑系」を超えて』(監修)などがある。
松島倫明(まつしま・みちあき)
1972年、東京出身、鎌倉在住。一橋大学社会学部卒、編集者。主に海外翻訳書の版権取得・編集・プロモーションなどを幅広く行う。手がけたタイトルに、デジタル社会のパラダイムシフトを捉えたベストセラー『FREE』『SHARE』『MAKERS』『シンギュラリティは近い[エッセンス版]』のほか、2015年ビジネス書大賞受賞の『ZERO to ONE』や『限界費用ゼロ社会』、Amazon.comベストブックにも選ばれた『〈インターネット〉の次に来るもの』がある一方、世界的ベストセラー『BORN TO RUN 走るために生まれた』の邦訳版を手がけて自身もミニマリスト系トレイルランナーとなり、いまは地元・鎌倉の裏山をサンダルで走っている。『脳を鍛えるには運動しかない!』『EAT&RUN』『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』『マインドフル・ワーク』『JOY ON DEMAND』など身体性に根ざした一連のタイトルで、新しいライフスタイルの可能性を提示している。
日程 / 2018年6月21日 (木)
時間 / 19:00~20:30 開場 18:30~
料金 / 1,350円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00